ROOT/Style
リンク
ROOT 起動時の動作
- ROOT 起動
- ROOT の振る舞いを決める .rootrc ファイルを下記のディレクトリ内から(下記の順番で)検索する。
- ./.rootrc (ローカルディレクトリ)
- $HOME/.rootrc (ユーザーディレクトリ)
- $ROOTSYS/etc/system.rootrc (グローバル ROOT ディレクトリ)
- ファイルが複数見つかった場合は、上の方にある .rootrc の内容が優先される。
- (たぶん)その後、下記の順番で .rootlogon.C ファイルが実行される。
- $ROOTSYS/etc/system.rootlogon.C (グローバル ROOT ディレクトリ)
- $HOME/.rootlogon.C (ユーザーディレクトリ)
- ./.rootlogon.C (ローカルディレクトリ)
- その後、.rootrc ファイル内の Rint.Logon で指定されるファイルがローカルディレクトリにあれば、そのファイルを実行する。$ROOTSYS/etc/system.rootrc のデフォルトは rootlogon.C 。
Rint.Logon: rootlogon.C
- ホームディレクトリにこのファイルを置いておいても実行されない。
メモ
- -n オプションをつけると .rootlogon.C と rootlogon.C は実行されない。
$ root -n
- システム全体の ROOT の設定を変更したい場合は $ROOTSYS/etc/system.rootrc と $ROOTSYS/etc/system.rootlogon.C を編集。
- 自分のアカウントだけに有効な設定を行う場合は .rootrc and/or .rootlogon.C をユーザーディレクトリ (ホームディレクトリ: $HOME)に置く。
- 各ディレクトリごとに設定を変えたい場合は .rootlogon.C または rootlogon.C をそのディレクトリ(ローカルディレクトリ)に置いておく。
- $ROOTSYS/etc/system.rootlogon.C, $HOME/.rootlogon.C, ./.rootlogon.C は -n オプションをつけない限り必ず実行される。一方、 rootlogon.C は .rootrc の内容次第で実行されない場合がある。
- -n オプションをつけると .rootlogon.C と rootlogon.C は実行されない。
参考
よく使う設定
rootlogon.C
コマンド |
意味 |
単位 |
リンク |
gStyle->SetPadTopMargin(0.083); |
ヒストグラムのフレームの外の余白 (上) の設定 |
Pad の (縦の?) 大きさに対する比? |
|
gStyle->SetPadRightMargin(0.05); |
ヒストグラムのフレームの外の余白 (右) の設定 |
Pad の (横の?) 大きさに対する比? |
|
gStyle->SetPadLeftMargin(0.22); |
ヒストグラムのフレームの外の余白 (左) の設定 |
Pad の (横の?) 大きさに対する比? |
|
gStyle->SetPadBottomMargin(0.25); |
ヒストグラムのフレームの外の余白 (下) の設定 |
Pad の (縦の?) 大きさに対する比? |
|
gStyle->SetLabelOffset(0.025,"X"); |
ヒストグラムの軸のラベルのオフセット(フレームからラベルをどのくらい離すか) |
? |
|
gStyle->SetOptStat(0); |
統計情報を表示しない |
- |
|
gStyle->SetOptStat(111111111); |
統計情報を全部表示 (各情報の表示/非表示は Link 先を参照) |
- |
|
gStyle->SetOptLogy(1); |
Y 軸方向を Log スケールに |
- |
|
gStyle->SetPadGridX(0); |
X 軸方向(?)のグリッドを表示しない |
- |
|
gStyle->SetPadGridY(0); |
Y 軸方向(?)のグリッドを表示しない |
- |
|
gStyle->SetEndErrorSize(0); |
エラーバーの端の X 軸方向のバーを表示しない |
? |
|
gStyle->SetErrorX(0); |
X 軸方向のエラーバーを表示しない |
? |
|
gROOT->ForceStyle(); |
スタイルを強制する |
- |
.rootrc
Variable |
Description |
Value |
default in $ROOTSYS/etc/system.rootrc |
Canvas.ShowEventStatus |
Canvas の Event Status Bar の表示/非表示 |
true/false |
false |
メモ
2 次元ヒストグラムの表示のオプションで COLZ をシステムのデフォルトにできないらしい。各ヒストグラムのデフォルトは h2->SetOption("colz"); とすれば良い。 Re: [ROOT] How to make colz default for TBrowser?