中村研実験室にある、NIM/CAMAC module、PC、babarl DAQを用いたDAQシステムについてのおぼえがき。(あまり推敲しないで書いているため、間違いが多分に含まれていると考えられる。)
中村研実験室DAQ systemの主なハードウェアの概要は以下のとおり。
American Megatrendの起動画面が表示されたところで、Deleteキーを押すとBIOS設定画面に入れる。以下、主にそこからの情報。
Crate Controlerとの接続にはCC/PCIという東陽テクニカ社のPCIインターフェイスを用いており、現在、PCI1というスロットに刺されている。
以下、コマンド: # lspci にて得られた主要なデバイスの情報を書く。
BusID | デバイスの種類 | メーカー | デバイス名 |
---|---|---|---|
02:09.0 | Ethernet controller | 3Com Corpotation | 3c905C-TX/TX-M |
02:0c.0 | Non-VGA unclassified device | unknown | 0001: cc77 |
表の一番目はネットワークカードであり、PCを空けてみると、型名は3c905C-TX-Mであった。表の二番目は、Crate ControlerとPCを結ぶPCIインターフェイスであり、型名(?)はCC/PCI HOST I/F Bd Assy A451425 A040-0120-10。
OSのディストリビューションはVine Linux 2.6r4。カーネルは2.4.20-rtl3.2-pre2(バージョンが2.4.20のKernelにRTLinux(Real Time Linux)のパッチrtlinux-3.2-pre2をあてたもの)。他のバージョンのカーネルもインストールされているが、それではNBBQが動かない模様。よって、PCの起動画面において矢印キーでrtlinuxを選択(rtlinux new、rtlinux new ptなどを選択してもダメ)。
中村研実験室DAQ systemのCAMAC制御を行うソフトウェアは、馬場 秀忠氏が開発したbabarl DAQ、またはNBBQを用いる。(によると、babarl DAQは「RTLinuxをベースにしたネットワーク分散型CAMACデータ収集システム」であり、NBBQは「RTLinuxを使わない、Linuxベースのお手軽DAQシステム」だそうだ。つまり、babarl DAQ、及びNBBQはシステム名であって、ソフトウェア名ではないようだが、ややこしくなるので、ここではソフトウェア名とする。)
babarl DAQ、及びNBBQは、Crate Controllerのドライバ(?)も内蔵しているため、Crate Controller付属のドライバなどをインストールする必要はない。よって、babarl DAQ、またはNBBQのみをインストールすれば、データ収集が可能となる。