東京工業大学大学院理工学研究科基礎物理学専攻中村研究室メンバー

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DAQ

中村研実験室にある、NIM/CAMAC module、PC、babarl DAQを用いたDAQシステムについてのおぼえがき。(あまり推敲しないで書いているため、間違いが多分に含まれていると考えられる。)

DAQ system操作の手順集

DAQ system

■ ハードウェア

中村研実験室DAQ systemの主なハードウェアの概要は以下のとおり。

Crate Controler
東陽テクニカ社の TOYO CC/7700 CRATE CONTROLLERを使用。REQ端子とG-IN端子が接続してある状態。PCに付いているPCIインターフェースとの接続には40ピン40芯IDEケーブルを使用。
PC

American Megatrendの起動画面が表示されたところで、Deleteキーを押すとBIOS設定画面に入れる。以下、主にそこからの情報。

  • CPU: Pentium 4 CPU 2.40GHz
  • Memory: 512MB
  • HDD(マスター): HDS722580VLAT20(82.3GB)
  • HDD(スレイブ): WDC WD1600BB-00FTA(160GB)
  • CD-ROM: CD-RW 52x24

Crate Controlerとの接続にはCC/PCIという東陽テクニカ社のPCIインターフェイスを用いており、現在、PCI1というスロットに刺されている。

以下、コマンド: # lspci にて得られた主要なデバイスの情報を書く。

BusIDデバイスの種類メーカーデバイス名
02:09.0Ethernet controller3Com Corpotation3c905C-TX/TX-M
02:0c.0Non-VGA unclassified deviceunknown0001: cc77

表の一番目はネットワークカードであり、PCを空けてみると、型名は3c905C-TX-Mであった。表の二番目は、Crate ControlerとPCを結ぶPCIインターフェイスであり、型名(?)はCC/PCI HOST I/F Bd Assy A451425 A040-0120-10。

■ OS

OSのディストリビューションはVine Linux 2.6r4。カーネルは2.4.20-rtl3.2-pre2(バージョンが2.4.20のKernelにRTLinux(Real Time Linux)のパッチrtlinux-3.2-pre2をあてたもの)。他のバージョンのカーネルもインストールされているが、それではNBBQが動かない模様。よって、PCの起動画面において矢印キーでrtlinuxを選択(rtlinux new、rtlinux new ptなどを選択してもダメ)。

■ ソフトウェア

中村研実験室DAQ systemのCAMAC制御を行うソフトウェアは、馬場 秀忠氏が開発したbabarl DAQ、またはNBBQを用いる。(によると、babarl DAQは「RTLinuxをベースにしたネットワーク分散型CAMACデータ収集システム」であり、NBBQは「RTLinuxを使わない、Linuxベースのお手軽DAQシステム」だそうだ。つまり、babarl DAQ、及びNBBQはシステム名であって、ソフトウェア名ではないようだが、ややこしくなるので、ここではソフトウェア名とする。)

babarl DAQ、及びNBBQは、Crate Controllerのドライバ(?)も内蔵しているため、Crate Controller付属のドライバなどをインストールする必要はない。よって、babarl DAQ、またはNBBQのみをインストールすれば、データ収集が可能となる。

すなわち、簡単にいえば、
babarl DAQ,NBBQ = ドライバ + CAMAC制御部分 + データ収集・加工・保存部分
となるかも?

参考文献・webページ


ページ制作履歴
2007/10/28 制作開始
2007/11/?? webにアップ
2007/11/12 setupファイルあたりを修正
2007/11/13 ページ分割