東京工業大学大学院理工学研究科基礎物理学専攻中村研究室メンバー

ホームページおぼえがき > Debian導入

Debian導入

Debianインストールのおぼえがき。
バージョンはDebian 4.0(コードネーム: etch )。
(制作中。よくわからないところ多し。間違いが有る可能性大。)

Debianインストール

■ インストールCD作成

Debianのホームページに行き、インストールCDのisoイメージファイルをダウンロード。ウィンドウズとかのisoイメージを焼けるライティングソフトでイメージをCD-Rに焼く。

注) イメージは、debian-40r0-i386-CD-1.isoを使った。他にも、debian-40r0-i386-CD-2.isoとか沢山イメージがある。ミラーだと思ったが、違うかも?とりあえず、debian-40r0-i386-CD-1.isoを一つだけダウンロードしとけばインストールできる。

■ インストール開始

インストールCDをパソコンに入れて再起動。ただし、CDからブートできるようにBIOSの設定をしておく。中村研のTiは起動後、Delキー押しっぱなしでBIOS設定画面に入れる。

■ インストーラで設定

パーティションの設定は手動。中村研のTiではルート/のみをいじった。/homeは以前のものを再利用。

注) 周辺機器はできるだけ外してインストール。プリンタとか、USBとかがいろいろつながっていると、インストーラが途中でフリーズ。

Debianインストール後設定

■ 解像度変更

デスクトップ > 設定 > 画面の解像度 から変更可能。自分のノートパソコンは解像度が1280x800であり、以下のように# apt-getで915resolutionというパケージをインストールした後、# dpkg-reconfigureで1280x800に設定。

$ su
Password: ルートのパスワードを入力
# apt-get install 915resolution
# dpkg-reconfigure xserver-xorg

メモ) ビデオカードを変えたときも# dpkg-reconfigure xserver-xorg で設定可能だった気がする。ドライバがわからないときは、vesaを選択。

■ ネットワーク設定

中村研のネットワークの設定は、備え付けのピンクのファイル参照。固定ipアドレス一覧が載っている。

メモ) 設定がうまくいかないとき(又はノートパソコンでつなぐとき?)は、DHCPでパソコンにおまかせ。

設定方法は簡単と思われる順に次のとおり。

■ 無線LAN設定

ネットワークの設定のページ参照。

■ デュアルブート設定

MicrosoftのWindowsとDebianのデュアルブートを行う場合は、Windowsを先にインストールした方が良いらしい。実際、WindowsがインストールされたPCにDebianをインストールする場合、GRUBと呼ばれるブートローダが一緒にインストールされ、特別な設定をせずにデュアルブートができるようになる。最初は、ハードディスクの1024シリンダ以内にインストールしなくてはならないとか、いろいろ決まりがあるかと思ったが、とくに気にすることはないらしい

GRUBの設定ファイルは/boot/grub/menu.lst。内容は以下の様。

ファイル名: /boot/grub/menu.lst
default		1
timeout		5

color cyan/blue white/blue

title		Debian GNU/Linux, kernel 2.6.18-5-686
root		(hd0,5)
kernel		/boot/vmlinuz-2.6.18-5-686 root=/dev/hda6 ro 
initrd		/boot/initrd.img-2.6.18-5-686
savedefault

title		Microsoft Windows XP Home Edition
root		(hd0,0)
savedefault
makeactive
chainloader	+1

defaultの値は、grub起動時にOSを選択しなかったとき、自動的に起動するOSの番号を書く。OSの番号とは、/boot/grub/menu.lstに書いてあるOSの順番を指し、0から数える。上記の場合、0と書くとDebian GNU/Linux, kernel 2.6.18-5-686が、1と書くとMicrosoft Windows XP Home Editionが起動する。

timeoutの値は、grub起動時にOSを選択しなかったとき、自動的にOSが起動するまでの時間を書く。上記の場合のように、5と書くと、5秒後にMicrosoft Windows XP Home Editionが起動する。

titleは自分の好みで変更しても問題ないかも?他の項目(root, kernel, initrdなど)は怖いのでいじらない。

細かいことは/boot/grub/menu.lstの # でコメントアウトされた部分に書いてあるが、英語なのでよくわからない。参考にしたwebはなど。

■ ロケール設定

ロケールの設定をしないと、日本語がうまく表示されなかったりする気がする。

$ su
Password:    ルートのパスワードを打つ
# apt-get install locales   # 多国語サポート (ロケール) 用データインストール?
# dpkg-reconfigure locales  # 設定画面開く。
ja_JP.EUC-JP EUC-JP
ja_JP.UTF-8 UTF-8
を選択。
デフォルトのロケールを
ja_JP.UTF-8
にしとく。

または、

$ su
Password:    ルートのパスワードを打つ
# apt-get install locales                       # 多国語サポート (ロケール) 用データインストール?
# echo "ja_JP.EUC-JP EUC-JP" >> /etc/locale.gen # /etc/local.gen ファイルに"ja_JP.EUC-JP EUC-JP"という行を上書き。
# echo "ja_JP.UTF-8 UTF-8" >> /etc/locale.gen   # /etc/local.gen ファイルに"ja_JP.UTF-8 UTF-8"という行を上書き。
# locale-gen                                    # ロケール設定

再ログインすると、設定が適応される気がする。

■ 自動マウント設定

Windowsで使ってるntfsのパーティションや、debianと共有したいfat32のパーティションをdebian起動時に自動でマウントするようにする。まず、マウントするための場所であるC_drive, D_driveというディレクトリを作る。次に/etc/fstab を以下のように編集。適当にいじってたらなんか出来た。

$ su
Password:    ルートのパスワードを打つ
# cd /                        # ルートディレクトリに移動。
# mkdir C_drive D_drive       # C_drive, D_drive という名のディレクトリを作る。
# gedit /etc/fstab           # fstabを以下のように編集。エディタはgeditじゃなくてもいいけど。
ファイル名: /etc/fstab
# /etc/fstab: static file system information.
#
# <file system> <mount point>   <type>  <options>       <dump>  <pass>
proc            /proc           proc    defaults        0       0
/dev/hda1       /C_drive        ntfs    defaults,ro,umask=222,utf8   0       0
/dev/hda2       /               ext2    defaults,errors=remount-ro   0       1
/dev/hda4       /home           ext3    defaults        0       2
/dev/hda3       none            swap    sw              0       0
/dev/hdb1       /D_drive        vfat    defaults,umask=000,codepage=932,iocharset=euc-jp 0       0
/dev/hdc        /media/cdrom0   udf,iso9660 user,noauto 0       0

メモ1)パーティションのファイルシステムは、# fdisk -l コマンドや、デスクトップ > システム管理 > Disksで確認可能。

メモ2)umask=000はパーミッションを777、すなわちrwxrwxrwxでマウント。umask=222はパーミッションを555、すなわちr-xr-xr-xでマウント。

メモ3)$ man mountコマンドで細かい設定方法が見れる。

メモ4) マウントの設定について。

/dev/hda1       /C_drive        ntfs    defaults,ro,umask=222,utf8   0       0
/dev/hdb1       /D_drive        vfat    defaults,umask=000,codepage=932,iocharset=euc-jp 0       0
↓
/dev/hda1       /C_drive        ntfs    users,auto,exec,ro,umask=222,utf8   0       0
/dev/hdb1       /D_drive        vfat    users,auto,exec,rw,umask=000,codepage=932,iocharset=euc-jp 0       0

上記のように変更すると、root権限を持たないユーザーでもマウント/アンマウントが出来る。すなわち、以下のようなコマンドが使える。

$ umount /dev/hdb1       # /dev/hdb1をアンマウント。
$ mount  /dev/hdb1       # /dev/hdb1を再び/D_driveにマウント。ファイルの所有者は、マウントしたユーザーとなる。
$ umount /D_drive        # こう書いても、
$ mount  /D_drive        # OKっぽい。
$ umount /dev/hdb1       # 
$ mount -t vfat /dev/hdb1 /D_drive   # これは、以下のエラーを吐く。
mount: only root can do that

■ ntfsを書き込み可で自動マウント

ntfsはntfs-3gというパッケージをインストールすると書き込みできるようになるっぽい。以下その方法をおぼえがく>おぼえがきの動詞形。

ntfs-3gをetchにインストールする場合、バックポートのパッケージをインストールすることになる。バックポートとは、新しいバージョン(lennyとかsid?)で実装された技術を、古いバージョン(etch)でも使用できるように、移植したものを言う

ntfs-3gをapt-getでインストールする方法は以下のとおり。まず、/etc/apt/sources.listに以下の行を追加。

deb http://www.backports.org/debian etch-backports main contrib non-free

端末にて、apt-getを実行し、ntfs-3gをインストール。ただし、オプション-t etch-backportsが必要。インストールしたら、試しにマウントして、いろいろしてみる。

$ su
Password:    ルートのパスワードを打つ
# apt-get update                                       # アップデート。
# apt-get -t etch-backports install ntfs-3g         # ntfs-3gインストール。y/nを聞かれたら、yと答える。
# mkdir /C_drive_rw                                    # マウントするディレクトリ: C_drive_rw を作る。
# mount -t ntfs-3g /dev/hda1 /C_drive_rw               # C_drive_rwに試しにマウント。
# cd /C_drive_rw                                       # C_drive_rwに移動。
# echo "echo 'aa'" > test.sh                           # 試しに書き込んでみる。
# ./test.sh                                            # 試しにシェルスクリプトを実行してみる。
aa

Debian起動時に自動でntfsをマウントするには、以下のように/etc/fstabを編集する。

ファイル名: /etc/fstab
# /etc/fstab: static file system information.
#
# <file system> <mount point>   <type>  <options>       <dump>  <pass>
proc            /proc           proc    defaults        0       0
/dev/hda1       /C_drive_rw     ntfs-3g defaults,locale=ja_JP.UTF-8,umask=0  0       0
/dev/hda2       /               ext2    defaults,errors=remount-ro   0       1
/dev/hda4       /home           ext3    defaults        0       2
/dev/hda3       none            swap    sw              0       0
/dev/hdb1       /D_drive        vfat    defaults,umask=000,codepage=932,iocharset=euc-jp 0       0
/dev/hdc        /media/cdrom0   udf,iso9660 user,noauto 0       0

メモ1) $ man ntfs-3g で細かい設定方法が見れる。umask=0とすると、rwxrwxrwxでマウント。userやuserといったオプションも付けられる。

メモ2) ntfs上のWindowsを休止モードにして、Debianを起動すると、ntfs-3gは正常にマウントできず、以下のメッセージを吐く。

# mount -t nfts-3g /dev/hda1 /C_drive_rw
Windows is hibernated, refused to mount.
Failed to mount '/dev/hda1': 許可されていない操作です
The NTFS partition is hibernated. Please resume and shutdown Windows
properly, so mounting could be done safely.

■ プリンタ設定

そのうち書く。

参考文献・webページ


ページ制作履歴
2007/10/01 制作開始
2007/10/05 webにアップ
2007/10/07 パッケージのあたりetc.を変更
2007/02/04 マウント関連追加