中性子検出器のシミュレータ---スタンドアローンっぽいバージョン

いままで公開していたのは初心者には辛そうだったのでとりあえず動かせばヒストグラムが詰まったROOT Fileができるものを作りました。
かなりざっと移植しただけなのでいろいろバグはあるかもしれません。
とりあえず実行するまでの説明は書きたいと思います。

動作環境ですがGeant4.9.5以降でお願いします。ROOT必須です。
それと、v4.9.5には我々に取って致命的なバグ(hadron elasticしたときに反応時間がおかしくなる)があって、
G4ParticleChange.ccというファイルを4.9.6.betaのファイルに差し替える必要があります。


まず、 をダウンロード。
simulationdataの方はスタンドアローンじゃないのと共通です。ただし、メジャーバージョンはそろえてください。
落としたら、適当なところに展開して、geant4のworking directoryにバージョン番号抜きでリンクをはってください。
例えば、
cd ~/g4work
mkdir save
cd save
mv ~/neutrondetector_standalone8.0.tar.gz ./
mv ~/simulationdata8.1.tar.gz ./
tar xzvf neutrondetector_standalone8.0.tar.gz
tar xzvf simulationdata8.1.tar.gz
cd ..
ln -s save/neutrondetector_standalone8.0 neutrondetector_standalone
ln -s save/simulationdata8.1 simulationdata
こんな感じで。
で、先に環境変数を設定しておきます。
以下を.bashrcに書いてください。
export G4VRMLFILE_VIEWER=freewrl
export SIMULATIONDATADIR=$G4WORKDIR/simulationdata
export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:$SIMULATIONDATADIR/lib
export LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:$SIMULATIONDATADIR/lib
G4VRMLFILEはvrmlのviewerのプログラム名を与えればそれを実行してくれます。
freewrlはyumとかでも入るのでとりあえずはそれでいいんではないでしょうか。
あとの三つはsimulationdataのパスを省略するためです。
適宜内容を修正ください。

では、コンパイルしていきます。
まず、simulationdataのディレクトリで、
cd ~/g4work/simulationdata
./autogen.sh --prefix=$PWD
make
make install
次に、
cd ~/g4work/neutrondetector_standalone
make
./bin/Linux-g++/neutrondetector_standalone macros/nebula_neutron.mac
で実行できます。
標準では出力されるのはtemp.rootというhistogramがつまったROOT Fileのみです。
これをROOTで読み込んで表示すると何か見えるはずです。
root -l temp.root
root[1] gDirectory->ReadAll()
root[2] henergy->Draw()
とか。