memo221 : 2010/3/6

Created Sat Mar 6 18:21:34 2010
Last Modified Sat Mar 6 21:47:37 2010

*#1 Sat Mar 6 18:21:34 2010 / Sat Mar 6 18:22:07 2010

与えられた仕事を楽しくやる。
->興味の沸かないことに楽しみを見出す。

*#2 Sat Mar 6 19:02:44 2010 / Sat Mar 6 21:47:37 2010

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メールありがとうございました。
東京工業大学 理工学研究科 基礎物理学専攻所属の河田です。
返信が遅れて申し訳ありません。

>専攻分野や弊社で希望する研究分野
についてお送りします(少し長くなります・・・)。

分野は実験原子核物理になります。NTT R&D で取り扱っている分野とはあまり近くないです。
所属研究室としてのテーマは
"中性子過剰な不安定原子核の性質を加速器を用いて探求する"というもので、
検出器開発・データ解析から実験自体の提案・実施まで幅広く行っています。

私のテーマは2つあります。
1つ目は「加速器・ビームライン中での荷電粒子ビームの輸送・損失状況のシミュレーション」です。
加速器を用いた実験では電磁場(電磁石)を鏡やレンズのように用いて荷電粒子ビームを制御しますが、
実際にビームがどう振る舞うかを把握するのは非常に困難です。
そこで、ビームと電磁石のパラメータからビームの振る舞いを(モンテカルロ法で)シミュレートし、また結果を可視化するためのツールを製作しました。
卒業研究として始めたものですが、卒研発表後も継続し、昨年10月の学会(JPS/APS合同会議)で発表した所で一区切りついた状態です。

2つ目は「大立体角中性子検出器の開発」で、現在は主にこちらに取り組んでいます。
不安定核ビームと標的との反応時に放出される中性子の散乱範囲は、場合によってはかなり大きくなります。
中性子の検出効率自体が元々低いことに加え、より広い範囲での角度情報が必要な実験を行うために、大きな検出面積を持つ中性子検出器を開発中です。
私の主な担当はデータ収集システムの構築ですが、近いうちに本検出器の責任者を任されることになっています。

専攻分野については以上です。
続いて、御社で希望する研究分野についてです。

私の専攻は基礎物理学ですが、物性分野にも興味があります。むしろ研究室所属前は物性の方により興味がありました。
物性研Webの研究内容ページにあるテーマで言えば NEMS/MEMS、自己組織化 になります。
また情報通信分野では、電子的な世界と実世界とをより直接的に繋ぐ技術に関心があります。
具体的にはセンサネットワーク、位置情報技術、可視化技術です。
中でも、卒研で取り扱ったこともあって可視化」には特に興味があります。

以上になります。
あまり簡潔とは言えない分量になってしまいましたが、よろしくお願いします。

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