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ANAROOT/Manual/analoop

AnaLoopの2つの使い方

libraryに組み込み

source/AnaLoop以下に正しく作れはroot上で見える。 標準的なものを作ってblack boxとしてユーザーに使わせるのに向いている。

手元にmacroとして置いておいて動的にload

libraryに組み込むのと同じソースをroot上で動的にloadすることもできる。

root[i] .L macros/TArtAnaLoopUser.C+

こう書くとコンパイルしてロードしてくれる。 .xはコンパイルして実行なのでだめ。 ちょくちょく書き換える場合やrootに慣れていて直接TH1とかをanaloopクラス内で constructする場合に向いている。

AnaLoopの概要

AnaLoopとは解析の流れ、およびコントロールをするインターフェースクラス。 TArtAnaLoopが正確な名前でこれを継承したクラスを作成し、解析内容を実装する。 子クラスではConstruct(), Calculate(), Destruct(), ClassName()の実装が 要求される。 以下に各関数の説明を書くが、macros/analoopにあるsampleやsourceを見るほうがわかりやすい気もする。

Construct()

TArtCalibNEBULAとかをnewする。 TH1とかのnewはConstruct()やコンストラクタではなく、 book関数をオーバーロードしてその中で行なってください。 具体的には、TArtAnaLoopUserクラスを作った場合なら、

void book(TArtAnaLoopUser* analoop)

という関数を作るということです。 具体例がmacros/analoop/TArtAnaLoopUser.Cにあるはずです。 newしたTH1のdeleteはデストラクタで。

Calculate()

毎loop呼ばれるので、oneloopの処理を書く。 手動でif文で条件別けして途中で抜けるのは構わない。

Destruct()

newしたTArtCalibNEBULAとかをdeleteする。

ClassName()

これは実は単にstatus()で表示するためだけに存在する。

anapaw: valに詰める -> anaroot: Add関数

valに詰める代わりにAdd関数を使う。 このときanapawではデータが無いときに非物理量(-1000等)を詰めていたが、 anarootではAddしなければhistogramにはfillされない。 なので、非物理量を意識するという労が必要なくなる。 TDCのover flowを詰めたいのなら詰めて構わないがその分パフォーマンスは落ちる。

EAnalyser and EWNum

EAnalyserとEWNumはAnaFileでIDで物理量を指定するための列挙体。

src/source/AnaLoop/include/EAnalyser.hh
src/source/AnaLoop/include/EWNum.hh

に書く。 わかりやすいように定義の後ろに数字を書いているが、 現在はroot上で

root[i] lv();

と打てば見れるので書かなくてもいい。 ただし、C++の文法に完全に対応した処理をしているわけではないのである程度EAnalyser.hhとEWNum.hhの書き方は限られる。

AnaLoopのMerge

各検出器ごとにAnaLoopを作っていたが、やはりこれをくっつけたくなる。 これを実現したのがTAlSAMURAIAllExampleで、AnapawであったAnalyzer Flagも実装している。 とりあえず、この機能が必要なときはパクってください。