東京工業大学大学院理工学研究科基礎物理学専攻中村研究室メンバーTakayuki Sako

PAW/ANAPAW コマンド


PAW : 気が向いたものだけ。histogram関係を中心に充実させる予定。
ANAPAW : コマンドをほぼ網羅。

command list

>
PAW
/KUIP
shellLinuxのコマンドを実行する。
wait一時休止を発生させる。
quit終了する。
exit終了する。
versionバージョンを表示する。
/KUIP/SET_SHOW
host_pagerhelpなどのファイルを読むコマンドを設定する。
host_editorテキストを編集する際のコマンドを設定する。
/HISTOGRAM
histogram/deleteヒストグラムを消去する。
histogram/listヒストグラムのリストを表示する。
zoomズーム(拡大)する。
many_plots複数のヒストグラムを同時にプロットする。
histogram/copyヒストグラムをコピーする。
histogram/fit関数をフィットする。
/HISTOGRAM/2D_PLOT
legoレゴプロット
surfaceサーフェスプロット
contour等高線プロット
/HISTOGRAM/CREATE
title_globalグローバルタイトルを設定する。
/HISTOGRAM/OPERATION
addヒストグラムの足し算
subtractヒストグラムの引き算
multiplyヒストグラムの掛け算
divideヒストグラムの割り算
/HISTOGRAM/SET
maximumy軸の最大値を設定する。
minimumy軸の最小値を設定する。
/HISTOGRAM/NTUPLE
vmem動的メモリバッファの表示、変更。
/GRAPHICS
setHPLOT設定の詳細を設定する。
optionHPLOTに対する一般的なプロットのオプションを設定する。
metafileメタファイルの設定を行う(画像の出力制御)。
workstationワークステーションの設定を行う(≒新たなウィンドウを作る/消す)。
/GRAPHICS/VIEWING
zone画像を幾つに分割するか設定する。
size画像のサイズを設定する。
selnt文字を書くなどの理由でヒストグラムを選択する。
/GRAPHICS/PRIMITIVES
itx文字を書く。
graphベクターをプロットする(グラフにする。
/GRAPHICS/ATTRIBUTES
color_table色を指定する。
paletteパレットを指定する。
/GRAPHICS/HPLOT
symbolsシンボルを描く。
errorsエラーバーを描く。
atitle軸のタイトルを描く。
gridグリッドを描く。
/PICTURE
print画像を保存する。
ANAPAW
statusステータスを表示する。
loopRAW-DATAを読み込んでヒストグラムに入れる
rdmpRAW-DATAにゲートをかけて圧縮したファ イルを生成する。
bookanaファイルを読み込む。
clear全てのヒストグラム定義、ヒストグラム、イベントサマリーを消す。
hst1ZONEを定義して一次元ヒストグラムを一度に表示する。
hst2ZONEを定義して二次元ヒストグラムを一度に表示する。
hstorePAWC上のヒストグラムを保存する。
fetchhbookを読み込む。
htヒストグラムを表示する。
hnt次のヒストグラムを表示する。
hbt前のヒストグラムを表示する。
blow指定した範囲のヒストグラムを作成する。
xblow指定した範囲(x軸)のヒストグラムを作成する(マウス使用)。
xyblow指定した範囲(x,y軸)のヒストグラムを作成する(マウス使用)。
prx二次元ヒストグラムのx軸への射影。
pry二次元ヒストグラムのy軸への射影。
bnx二次元ヒストグラムのx軸への射影(y軸の範囲を指定)。
bny二次元ヒストグラムのy軸への射影(x軸の範囲を指定)。
slx二次元ヒストグラムをスライスしてx軸への射影。
sly二次元ヒストグラムをスライスしてy軸への射影。
mamiy軸の最大値、最小値を変更。
xmamiy軸の最大値、最小値を変更(マウス使用)。
xstatus現在のヒストグラムのステータスを表示する(マウス使用)。
hstatus現在のヒストグラムの定義を表示する。
hlistDisplay Formatで全てのヒストグラムのリストを表示する。
xfitgガウシアンでフィット(マウス使用)。
figaガウシアンでフィット。
eraseヒストグラムの中身とイベントサマリーを消去。
xval一元ヒストグラムの値を読み取る。
xyval二元ヒストグラムの値を読み取る。
cpro二元ヒストグラムをカットして新たなヒストグラムを作る(マウス使用)。
avy二元ヒストグラムをプロファイルヒストグラムに射影。
cdrawHCUTで定義したゲートを表示し、数を数える。
chbinビンを変える。
gpro二次元ヒストグラムにゲートをかけて表示する。
ANAPAW/EVTLOOP
list//PAWC上のヒストグラムのリストを表示する。
startloopをスタートする。
quitRDFを閉じてイベントループを終了する
updateupdateのON/OFFを切り替える

alias list

ANAPAW
pson exec ps_onpsで保存するためにファイルを開く。METAFL = -111 (HIGZ/PostScript (Portrait))
pson2 exec ps_on2psで保存するためにファイルを開く。METAFL = -4221 (A4,x軸方向に2個,y軸方向に2個,ページ下部マージン小のPortrait mode)
psoff exec ps_closepsで保存するために開いていたファイルを閉じる。
psclose exec ps_closepsで保存するために開いていたファイルを閉じる。
bl exec hblow > blow (min) (max)
xbl exec xblow
ybl exec yblow
xybl exec xyblow
xmami exec xmaxminマウスを用いたmami.ヒストグラムID必須。
xfit exec xfiting > xfitg
xp exec xpfit
lgx gra/opt logxx軸をlogに
lnx gra/opt linxx軸を線形に
lgy gra/opt logyy軸をlogに
lny gra/opt linyy軸を線形に
lgz gra/opt logzz軸をlogに
lnz gra/opt linzz軸を線形に
ntc exec ntcopy ntuple to hist
px exec projx > prx
py exec projy > pry
bx exec bandxほぼbnxと同じ。ヒストグラムIDの入力が必須。
by exec bandyほぼbnyと同じ。ヒストグラムIDの入力が必須。
sx exec slicexほぼslxと同じ。ヒストグラムIDの入力が必須。
sy exec sliceyほぼslyと同じ。ヒストグラムIDの入力が必須。
i hlistヒストグラムのリスト。
ni nt/printNtupleのサマリーを表示する。
alist alias/listaliasを表示する。
table exec table1d
table-e exec table1derr
h mess;mess Use HT Command!!;mess > ht
xrms exec rms
hrms exec rms2
mrms exec mulrms
hrebin exec historebin
hcop exec hcopy
histent exec histentry $HINFO([1],'SUM')
hipl exec histoplohipl [HID1] [HID2] と打つと[HID1]から[HID2]まで連続してhi/plする(ただしzoneを適切に設定しておく必要がある)。[HID2]を省略した場合[HID1]のみ表示される。
xhistent exec xhistentry
htp ht ! 現在のヒストグラムを表示する。

Tips

二次元ヒストグラムのz軸の最大値・最小値を設定する
ヒストグラムのタイトルを書き換える
ana/loop中にヒストグラムを自動更新する
コマンドを一行で打つ

元ネタ

PAW

PAW Reference manual

PAW/ANAPAW上でhelpと打っても見られる
PAWのコマンドも全てANAPAW上で確認しているため純粋なPAWとは挙動が違う部分あるかもしれない。しかし、PAWでの確認は行っていない。

PAW User's Guide [ps.gz]

PAW tutorial

PAW Frequently Asked Questions

ANAPAW

ANAPAWのhelp
ANAPAW上でhelpと打つと見られる。
ANAPAW> help

From  /...

 1:   KUIP          Command Processor commands.
 2:   MACRO         Macro Processor commands.
 3:   VECTOR        Vector Processor commands.
 4:   HISTOGRAM     Manipulation of histograms. Interface to the HBOOK package.
 5:   FUNCTION      Operations with Functions. Creation and plotting.
 6:   NTUPLE        Ntuple creation and related operations.
 7:   GRAPHICS      Interface to the graphics packages HPLOT and HIGZ.
 8:   PICTURE       Creation and manipulation of HIGZ pictures.
 9:   ZEBRA         Interfaces to the ZEBRA RZ, FZ and DZ packages.
10:   FORTRAN       Interface to MINUIT, COMIS, SIGMA and FORTRAN Input/Output.
11:   NETWORK       To access files on remote computers.
12:   MLP           Multi-Layer Perceptron (MLP).
13:   OBSOLETE      Obsolete commands
14:   ANALYS         On(Off)-Line Analysis Software on PAW.

Enter a number ('0'=Top, '\'=one level back, 'Q'=command mode):14

Menu /ANALYS

 1:   /ANALYS        On(Off)-Line Analysis Software on PAW.

From  /ANALYS/...

 2: * LOOP           This command provides you to see the histograms (1D and
                    2D-Histograms). For the 2D-Histogram, it is shown by using
                    SCATTER-PLOT.
 3: * STATUS         Print Current Status.
 4: * RDMP           Store the Raw Data to a file with a given Gate.
 5: * ANTUPLE         Store the Raw Data to Ntuple files with a given Gate.
 6: * UFLAG           Change User Flag defined in ENC_***.
 7: * SETNUMBER       Set Run Number of a current data file.
 8:   DEFINITION     Define and Book Histograms using ANALYS-CODE.
 9:   HISTOGRAM      Manipulation of Histograms.
______
 0:                 Top level menu
Enter a number ('0'=Top, '\'=one level back, 'Q'=command mode):

さらにweb上には Julien氏のページがある。
このページの製作にあたっては上記ページも参考にした。

また、任意のコマンドcommandに対し直接helpを見ることもできる。
ANAPAW> help command
※このページはこれらhelpの翻訳にあらず。あくまでこれらを参考とした備忘録。適宜補足の情報が入っている。 同時に間違いなども含まれている可能性がある。
※ANAPAWオフィシャルのhelpには含まれていない項目が追加されているため、helpにあるコマンドの順番とは必ずしも一致しない。

/KUIP

shell

ホストOSのコマンドを実行する。要はLinuxのコマンドが実行出来るということ。shでも可。
PAW> shell [ CMD ]
  • CMD : シェルのコマンド。デフォルトは''
CMDが''の時はインタラクティブ・サブプロセスが生成される。要は端末が生成されるということ。 戻る際は'exit'(ホストOSに依存する)。

wait

ポーズ(一時休止)を発生させる。主としてマクロに用いられる。
PAW> wait [ STRING SEC ]
  • STRING : メッセージの文字列。デフォルトは''
  • SEC : 待機時間。デフォルトは0
STRINGはwaitの前にターミナル上に表示される。SECが0の時はEnterが押されるまで待つ。

exit

インタラクティブ・セッションを終了する。
PAW> exit

quit

インタラクティブ・セッションを終了する。
PAW> quit

version

PAWとパッケージのバージョンを表示する。
PAW > version

            +---------+--------+---------------------+
            | Package | Vers.# |  Last modified at   |
            +---------+--------+---------------------+
            | PAW      2.14/04  12/01/2004  10.45.00 |
            | KUIP     2.09/00  13/02/2003  15:25.00 |
            | HBOOK    4.28/01  04/06/2003  17.00.00 |
            | COMIS    1.24/00  27/10/2004  11:00.00 |
            | HPLOT    5.24/02  12/11/2002  16.30.00 |
            | HIGZ     1.29/04  10/06/2004  10:00:00 |
            | SIGMA    1.10/03  10/02/1994  17.18.05 |
            +----------------------------------------+

/KUIP/SET_SHOW/

host_pager

リードオンリーモードでファイルを読むためのホストコマンドを設定する。
PAW> host_pager [ PAGER ]
例えば、
PAW> host_pager less
でhelpなどをlessで読むことができる。

host_editor

エディターを設定する。
PAW> HOST_EDITOR [ editor top left width height dxpad dypad npads ]
デフォルトではviが設定されていたりする。 すると、例えばコマンド'b'などで間違ってバグレポートの編集画面などがでた際にviが起動するのが煩わしい。 とりあえず使い慣れたemacsに設定しておく。
PAW> HOST_EDITOR 'emacs -nw'

/HISTOGRAM

histogram/list

ヒストグラムのリストを表示する。hi/lでも可
PAW> hi/list [ chopt ]
  • chpot
    • "" : カレント・ディレクトリのヒストグラムとNtupleのリスト。デフォルト。
    • "I" : 詳細なフォーマット(HINDEX)を使う。(only for //PAWC)
    • "S" : ヒストグラムIDの昇順でソートして表示する。
    • "T" : directory Treeで表示。
デフォルト
PAW> hi/l


 ===> Directory : //PAWC
         11 (1)   zenith angle distribution   
         12 (1)   azimuthal angle distribution
         13 (1)   Energy spectrum [GeV]   
         14 (1)   Energy spectrum [GeV]   
         15 (2)   Muon intensity Energy-theta 
         16 (2)   Muon intensity phi-Energy   
         17 (2)   Muon intensity phi-theta
オプション : I
PAW> hi/l I


 ===> Directory : //PAWC
1
 ..............................................................................................
 .                                                                                            .
 .   HBOOK   HBOOK  CERN  VERSION   4.25       HISTOGRAM AND PLOT INDEX        25/05/2011     .
 .                                                                                            .
 ..............................................................................................
 .                                                                                            .
 . NO       TITLE       ID  B/C  ENTRIES DIM   NCHA     LOWER       UPPER     ADDRESS LENGTH  .
 .                                                                                            .
 ..............................................................................................
 .                                                                                            .
 .                                                                                            .
 .  1  zenith angle      11  32   157251  1  X   700   0.000E+00   0.900E+02   9903028    749 .
 .                                                                                            .
 .                                                                                            .
 .  2  azimuthal angle   12  32   157251  1  X  1500   0.000E+00   0.180E+03   9902277   1549 .
 .                                                                                            .
 .                                                                                            .
 .  3  Energy spectrum   13  32   157251  1  X   500   0.000E+00   0.100E+03   9900727    548 .
 .                                                                                            .
 .                                                                                            .
 .  4  Energy spectrum   14  32   157251  1  X   500   0.000E+00   0.100E+02   9900177    548 .
 .                                                                                            .
 .                                                                                            .
 .  5  Energy-theta      15  32   157251  2  X   500   0.000E+00   0.100E+02   9899624 352453 .
 .                                           Y   700   0.000E+00   0.900E+02   9547199 352416 .
 .                                                                                            .
 .  6  phi-Energy        16  32   157251  2  X  1500   0.000E+00   0.180E+03   9547169 754053 .
 .                                           Y   500   0.000E+00   0.100E+02   8793144 754016 .
 .                                                                                            .
 .  7  phi-theta         17  32   157251  2  X  1500   0.000E+00   0.180E+03   87931151054452 .
 .                                           Y   700   0.000E+00   0.900E+02   77386901054416 .

histogram/delete

カレント・ディレクトリ(メモリ)のヒストグラム/Ntupleを消去する。hi/dでも可。
PAW> hi/del ID
  • ID : ヒストグラムID。0だと全てのヒストグラム/Ntupleを消去する。
ディスク上のヒストグラムを消去するためには HIO/HSCRATCH コマンドを使う。

histogram/plot

ヒストグラムをプロット(表示)する。
PAW> hi/pl [ id chopt ]
  • id : ヒストグラムID。0もしくは*なら全てのヒストグラム。
  • chopt : オプション。デフォルトは''。ANAPAWのhtとほぼ同一であるが若干の違いがある。
ヒストグラムの表示範囲の指定には2つの方法がある。
PAW> hi/pl id(ic1:ic2)
ic1,ic2が整数の時、チャンネルic1からic2の間でプロットする。
PAW> hi/pl id(x1:x2)
x1,x2が実数の時(すなわち.が付いている時)、xの値がx1からx2の間でプロットする。
(左図) PAW> zone 1 2; hi/pl 101 ; hi/pl 101(0:100)
(右図) PAW> zone 1 2; hi/pl 101 ; hi/pl 101(0.:100.)
整数と実数を混ぜて使うことも可能。
Ic1もしくはx1を省略した場合、最初のチャンネルが使われる。同様に、ic2もしくはx2を省略した場合最後のチャンネルが使われる。
(左図) PAW> zone 1 2; hi/pl 101 ; hi/pl 101(150.:)
(右図) PAW> zone 1 2; hi/pl 101 ; hi/pl 101(25.:)

この表示範囲を限定する機能は2Dプロットでも同様に使うことができる。
(左図) PAW> zone 1 2; hi/plo 6000 colz ; hi/plo 6000(20.:50.) colz
(右図) PAW> zone 1 2; hi/plo 6000 colz ; hi/plo 6000(20.:50.,10.:70.) colz


一次元ヒストグラムはLEGOもしくはSURFオプションをつけることが可能である。この場合、角度はTHETA=1,PHI=-1になる。 具体例、
PAW> hi/plo 101 LEGO
PAW> hi/plo 101 SURF

LEGO

SURF

SURF1

SURF2

SURF3

SURF4

SURF5

LEGO1

LEGO2

LEGO3


ちなみにカラーインデックス8を白にしている場合(color 8 1 1 1)、当然ながら0に近い値が白になる。
PAW> pal 1 ; color 8 1 1 1 ; hi/plo 101 SURF1
PAW> pal 1 ; color 8 1 1 1 ; hi/plo 101 SURF2

color 8 1 1 1 ; SURF1

color 8 1 1 1 ; SURF2


オプション'E'を使っている時、マーカーの種類はSET MTYP、マーカーのサイズはSET KSIZ、マーカーの色はSET PMCIで変更できる。
(左図) PAW> set MTYP ; set KSIZ ; set PMCI ; hi/plo 101 e
(右図) PAW> set MTYP 5 ; set KSIZ 0.5 ; set PMCI 2 ; hi/plo 101 e

'e'のデフォルト

MTYP 5,KSIZ 0.5, PMCI 2


オプション'E1'を使っている時、エラーバーの端のマークのサイズはSET KSIZで変更できる。
(左図) PAW> set KSIZ ; hi/plo 101 e1
(右図) PAW> set KSIZ ; hi/plo 101 e1

'e1'のデフォルト

KSIZ 1


オプションLOGXとLOGYは等高線プロット(オプションCONT)に使うことはできない。すなわち、等高線プロットは常に線形のx,y軸に対してプロットされる。 ヒストグラムIDのx軸に対するプロジェクション(射影)をプロットするには ヒストグラムIDをy方向に3つにスライスしてプロットするには LEGOおよびSURFプロットに対しては直交座標系、極座標系、円柱座標系、球座標系、、、、、が使える。 ANGLESコマンドにより見る角度を変更することができる。3Dプロットにおいて軸、フロントボックス、バックボックスの表示を消すためにはA,FB,BBオプションを使う。

zoom

ヒストグラムのチャンネルのうちICMINからICMAXまでをプロットする。すなわち拡大。zでも可。
PAW> zoom [ ID CHPOT ICMIN ICMAX ]
  • ID :
  • CHOPT :
    • '': 拡大したヒストグラムを表示
    • C : スムーズな曲戦で描く
    • S : 既に存在する画像の上にスーパーインポーズする(重ねる)
    • + : 最後にプロットしたヒストグラムに追加する
    • B : 棒グラフのフォーマットを選択する
    • L : 線で結ぶ
    • P : polymarkerで描く
    • * : *で描く
  • ICMIN : 最小チャンネル
  • ICMAX : 最大チャンネル
いずれのヒストグラムも新しい画像もしくはzoneでプロットされる。 コマンドに対して引数を与えない場合、システムはマウスで2点が選択されるまで待つ。 ZOOMを終了するにはマウスの右クリックもしくはCRTL/E。

many_plots

一つもしくはいくつかの一次元ヒストグラムを同じプロットで表示する。
PAW> many_plots IDLIST
  • IDLIST : ヒストグラムIDのリスト
プロットされた一次元ヒストグラムは画像の同じzoneにスーパーインポーズされる(重ねる)。 x軸とy軸の最小値、最大値は全てのヒストグラムが同一のプロットで適切に表示されるよう自動調整される。 もし101,102,103,104,105が一次元ヒストグラムのIDであるならこれらを同一のプロットで表示するためには
PAW> many 101 102 103 104 105
重なってしまうのでよく分からないが…

histogram/copy

ヒストグラムをコピーする。hi/cでも可。
PAW> hi/copy id1 id2 [ title ]
  • id1 : コピー元ヒストグラムID
  • id2 : コピー先ヒストグラムID
  • title : コピー先ヒストグラムのタイトル。デフォルトは' '。この時id1と同じタイトルになる。
id1からtitleというid2が生成されることを利用して実質的にヒストグラムのタイトルを変えることができる。 ただし、' 'とすると元のヒストグラムと同じタイトルになってしまうのでこのコマンドでタイトルを消すことはできない。 タイトルを消すには → ヒストグラムのタイトルを書き換える
PAW> hi/c 110 210 NEW_TITLE

また、x軸やy軸の範囲を変更してコピーすることもできる。以下、具体例
PAW> hi/copy 110(0.:1500.) 310 NEW_TITLE

histogram/fit

PAW> hi/fit ID FUNC [ CHOPT NP PAR STEP PMIN PMAN ERRPAR ]
  • ID : ヒストグラムID
  • FUNC : 関数の名前。デフォルトは''
  • CHOPT : オプション。デフォルトは''。
    • ' ' : フィットを行い、結果をプロット、パラメーターを表示する。
    • 0 : フィットの結果をプロットしない。オプションNをつけない限り、フィットした関数を表示する。
    • S : 既に存在する画像のの上に重ねる。
    • N : ヒストグラムのビン毎のフィット結果を保存しない。デフォルトではそれぞれのビンの中央で関数が計算され、その結果はヒストグラムのデータ構造に保存される。
    • Q : quiet(静かな)モード。表示しない。
    • V : 冗長なモード。デフォルトでは最終結果のみ表示するのに対してこのモードではそれぞれのアイテレーション毎に結果を表示する。
    • B : いくつかもしくは全てのパラメーターに制限をつける。STEP,PMIN,PMAXのベクトルを明確にする必要がある。デフォルトでは全てのパラメーターが自由に動く。
    • L : Log Likelihoodを使う。デフォルトではカイ二乗法を使う。
    • D : HDERIVルーチンを用いて導関数をanalyticallyに計算する。デフォルトでは導関数をnumericallyに計算する。
    • W : ウェイト(重み)を1に設定する。デフォルトではヒストグラムの中身の平方根もしくはHPAKE/HBARX(PUT/ERRORS)から重みを取得する。もしLオプションが与えられている時エラーが0のビンはフィットから排除する。
    • M : インタラクティブMinuItを使う。(HMINUITを参照)
    • E : より良いエラー評価を行う。( MIGRAD + HESSE + MINOS )
    • U : ユーザー間数値が /HCFITD/FITPAD(24),FITFUNから取得される。 ダブルでフィットを行える。
    • K : 次のコマンドに対してもHMINUITの設定を保持する。
  • NP : パラメーターの数。デフォルトは0。0から34までの整数。
  • PAR : パラメーターのベクトル。
  • STEP : パラメーターのステップサイズのベクトル。
  • PMIN : パラメーターの上限値のベクトル。
  • PMAN : パラメーターの下限値のベクトル。
  • ERRPAR : パラメーターのエラーのベクトル。

HISTOGRAM/2D PLOT/

多様なフォーマットで二次元ヒストグラムをプロットする。

lego

PAW> lego [ ID THETA PHI CHOPT ]
  • ID : ヒストグラムID
  • THETA : 角度シータ [°] デフォルトは30
  • PHI : 角度ファイ [°] デフォルトは30
  • CHOPT : オプション。デフォルトは''
    • '' : 線を隠すアルゴリズムを使う。
    • 1 : 面を隠すアルゴリズムを使う。レゴの色はSET HCOL CI により与えられる。ここでCIはカラーインデックスである。レゴの上面と側面では同じ色が使われるが光が異なる。
    • 2 : 面を隠すアルゴリズムを使う。それぞれのバーの色はZの値により変わる。SET HCOL c.L により色を変えることが可能である。ここでL は ATT/PALETTEによって定義される色のパレットである。
二次元ヒストグラムからでも一次元ヒストグラムからでもレゴプロットが可能である。 また、累積レゴプロット(stacked lego plots)を作ることもできる。累積レゴプロットはいくつかのヒストグラムの内容を足し合わせたものである。そのヒストグラムIDは+を使ってLEGOに与える。
PAW > LEGO ID1+ID2+ID3
ヒストグラムIDの上限は10である。それぞれのIDの色は ATT/PALETTEにより与えられる。
PAW > SET HCOL 2
ヒストグラムの色を2 (赤)にする。
PAW > LEGO 20
レゴを線と一緒に表示する。
PAW > LEGO 20 ! ! 1
レゴを異なる光と共に表示する。
PAW > LEGO 20 ! ! 2
レゴを色と共に表示する。
PAW > PALETTE 1 3 2 3 4
PAW > SET HCOL 0.1
リスト1を使った累積レゴプロット
PAW > LEGO 10+20+30
累積レゴプロットを線と共に表示する。
PAW > LEGO 10+20+30 ! ! 1 |

surface

surface [ ID THETA PHI CHOPT ]
  • ID : ヒストグラムID
  • THETA : 角度シータ [°] デフォルトは30
  • PHI : 角度ファイ [°] デフォルトは30
  • CHOPT オプション。デフォルトは''
    • '' : 線を隠すアルゴリズムを使う。
    • 1 : 面を隠すアルゴリズムを使う。それぞれのセルはzの値に応じた色(もしくはPostScriptのグレースケール)になる。 SET HCOL c.L により色を変えることが可能である。ここでL は ATT/PALETTEによって定義される色のパレットである。
    • 2 : セルの線が描写されないことを除いてオプション1と同様である。これは THETA=90 and PHI=0のカラーの等高線ぷを描くの非常に便利である。
    • 3 : 面を描写して、上面に等高線プロットを行う。等高線プロットはPALETTEにより定義された色で描写される。
    • 4 : Gouraud shadingd面を描写する。
二次元ヒストグラムからでも一次元ヒストグラムからでもサーフェスプロットが可能である。このコマンドを使うことによりカラーの等高線プロットを描ける。
PAW > ATT/PAL 1 3 2 3 4
パレット1を3エレメントで定義する。
PAW > SET HCOL 0.1
ヒストグラムの色をリスト1に設定する。
PAW > SET NDVZ 4
Zの分割数を4に設定する。
PAW > SURF id 90 0 2
等高線を描く。

HISTOGRAM/CREATE

title_global

グローバルタイトルを設定する。
PAW> title_globa [ chtitl chopt ]
  • CHTITL グローバルタイトル。デフォルトは' '
  • CHOPT オプション。デフォルトは' '
    • ' ' : 画像のトップにグローバルタイトルを表示する。
    • 'U' : オプション 'UTIT' がONの時、それぞれのヒストグラムの下にグローバルタイトルを表示する。
サイズとY位置はコマンド SET GSIZ と SET YGTI で変更できる。 ユーザータイトルはコマンド SET TSIZ と SET YHTI で変更できる。

contour

contour [ ID NLEVEL CHOPT PARAM ]
  • ID : ヒストグラムID
  • NLEVEL : 等高線の数。デフォルトは10
  • CHOPT : オプション。デフォルトは1
    • 0 : 等高線の区別に色を使う。
    • 1 : 等高線の区別に線のスタイルを使う。
    • 2 : 全ての等高線に対して同じ色と線のスタイルを使う。
    • 3 : 等高線を色のレベルで描く。レベル同士は等距離である。カラーインデックスは現在のパレットが用いられる(パレットはPALETTEで定義される)。
    • S : 既に存在する画像の上に重ねる
  • PARAM 等高線レベルのベクトル。
等高線プロットは二次元ヒストグラムから描かれる。 PARAMが与えられていない時、等高線のレベルは等距離になる。与える場合はベクトルPARAMの上限は50 Example:
PAW> Fun2 2 x*y 40 0 1 40 0 1 ’ ’
二次元ヒストグラムを作る。
PAW> V/Cr PAR(5) R .1 .11 .3 .31 .5
PAW> Contour 2 5 ! PAR
等高線を定義する。 等距離でない等高線プロットを描く。 オプション'3'で等距離でない等高線プロットを描くことはできない。 オプションLOGX,LOGYは等高線プロットに対しては動作しない。すなわち、等高線プロットは常に線形のX,Y軸に対して動作する。

/HISTOGRAM/OPERATIONS/

ヒストグラムの操作と比較。

add

ヒストグラムの足し算を行う。
PAW> add ID1 ID2 ID3 [ C1 C2 OPTION ]
  • ID1 一番目のヒストグラムID
  • ID2 二番目のヒストグラムID
  • ID3 出力結果のヒストグラムID
  • C1 ID1のスケールファクター。デフォルトは1
  • C2 ID2のスケールファクター。デフォルトは1
  • OPTION オプション。デフォルトは' '。
    • ’ ’
    • E
ID3 = C1*ID1 + C2*ID2。 一次元ヒストグラムにも二次元ヒストグラムにも適用できる。異なるファイルの同じIDの足し算を行うにはコマンドHRINを参照。オプション'E'を付けた場合、ID3に対するエラーバーが計算される。

subtract

ヒストグラムの引き算を行う。
PAW> subtract ID1 ID2 ID3 [ C1 C2 OPTION ]
  • ID1 一番目のヒストグラムID
  • ID2 二番目のヒストグラムID
  • ID3 出力結果のヒストグラムID
  • C1 ID1のスケールファクター。デフォルトは1
  • C2 ID2のスケールファクター。デフォルトは1
  • OPTION オプション。デフォルトは' '。
    • ’ ’
    • E
ID3 = C1*ID1 - C2*ID2。 一次元ヒストグラムにも二次元ヒストグラムにも適用できる。オプション'E'を付けた場合、ID3に対するエラーバーが計算される

multiply

ヒストグラムの掛け算を行う。
PAW> multiply ID1 ID2 ID3 [ C1 C2 OPTION ]
  • ID1 一番目のヒストグラムID
  • ID2 二番目のヒストグラムID
  • ID3 出力結果のヒストグラムID
  • C1 ID1のスケールファクター。デフォルトは1
  • C2 ID2のスケールファクター。デフォルトは1
  • OPTION オプション。デフォルトは' '。
    • ’ ’
    • E
ID3 = C1*ID1 * C2*ID2。 一次元ヒストグラムにも二次元ヒストグラムにも適用できる。オプション'E'を付けた場合、ID3に対するエラーバーが計算される。

divide

ヒストグラムの割り算を行う。
PAW> divide ID1 ID2 ID3 [ C1 C2 OPTION ]
  • ID1 一番目のヒストグラムID
  • ID2 二番目のヒストグラムID
  • ID3 出力結果のヒストグラムID
  • C1 ID1のスケールファクター。デフォルトは1
  • C2 ID2のスケールファクター。デフォルトは1
  • OPTION オプション。デフォルトは' '。
    • ’ ’
    • E
ID3 = C1*ID1 / C2*ID2。 一次元ヒストグラムにも二次元ヒストグラムにも適用できる。オプション'E'を付けた場合、ID3に対するエラーバーが計算される。

reset

ヒストグラムの内容とエラーをリセットする。ビンの定義は変更しない。
PAW> reset ID [ TITLE ]
  • ID : ヒストグラムID
  • TITLE : 新たなタイトル。デフォルトは' '。

/HISTOGRAM/SET

maximum

y軸の最大値を設定する。maxでも可。
PAW> maximum ID VMAX
  • ID : ヒストグラムID
  • VMAX : 最大値

minimum

y軸の最小値を設定する。minでも可。
PAW> minimum ID VMIN
  • ID : ヒストグラムID
  • VMAX : 最小値
デフォルトの自動調整に戻すためには最大値と最小値を同一の値にすれば良い。例えば、
PAW> min ID 0
PAW> max ID 0
こうするとリセットされる。

maximum,minimumは既存のヒストグラムの設定を変更する。 最大・最小を変更したヒストグラムを作成してすぐに表示する際にはmamiを使う。

/NTUPLE

vmem

Ntupleの解析の間、Ntuple columns の保存に使っている動的メモリバッファのサイズを表示もしくは変更する。デフォルトは10MB。上限は128MB。
PAW> vmem [ MXSIZE ]
  • MXSIZE : 動的メモリバッファの最大サイズ [メガバイト]
    • 0 : バッファ機能をOFFにする
    • -1 : 現在の上限と使用済み/未使用の空間を表示する
    • -2 : 現在メモリに保存されたcolumnsを表示する
PAW> vmem -1

  Dynamic Ntuple Memory Buffer Statistics (in bytes):

  Upper Limit        Used               Free
  10485760           0                  10485760

PAW> vmem -2

  Variable         Lun     Ntuple     Type     Usage         Size
-----------------------------------------------------------------
  No variables in memory.

PAW> vmem 128
PAW> vmem -1

  Dynamic Ntuple Memory Buffer Statistics (in bytes):

  Upper Limit        Used               Free
  134217728          0                  134217728

/GRAPHICS/

グラフィックスパッケージHPLOTとHIGZのインターフェース

set

HPLOT設定の詳細を設定する。
PAW> set [ CHATT VALUE ]
  • CHATT 設定の名前。デフォルトは'SHOW'
  • VALUE 設定値
CHATTがSHOW'の時、全ての設定のデフォルト値と現在の値を表示する。CHATが' 'の時、全ての設定値をデフォルトに戻す。VALLUEが0の時、その設定のみをデフォルトに戻す。
HPLSET : Current values in use
パラメーター 現在の値 デフォルトの値 説明
XSIZ 20.00 20.00 X方向のサイズ
YSIZ 20.00 20.00 Y方向のサイズ
XMGL 2.00 2.00 X方向左側のマージン
XMGR 2.00 2.00 X方向右側のマージン
XLAB 1.40 1.40 y軸とラベルの間の距離
XVAL 0.40 0.40 y軸と軸の数字の間の距離
XTIC 0.30 0.30 X軸のTICK mark(目盛線)の長さ
YMGL 2.00 2.00 Y方向下側のマージン
YMGU 2.00 2.00 Y方向上側のマージン
YLAB 0.80 0.80 x軸とラベルの間の距離
YVAL 0.20 0.20 x軸と軸の数字の間の距離
YTIC 0.30 0.30 Y軸のTICK mark(目盛線)の長さ
YNPG 0.60 0.60 ページ数のyの位置
YGTI 1.50 1.50 グローバルタイトルのyの位置
YHTI 1.20 1.20 ヒストグラムタイトルのyの位置
SMGR 0.00 0.00 統計情報の右側のマージン (%)
SMGU 0.00 0.00 統計情報の上側のマージン(%)
CMMG 0.30 0.30 カラーマップのマージン
CVAL 0.20 0.20 カラーマップと軸の数字の間の距離
KSIZ 0.28 0.28 Hershey charact. (HPLKEY) SIZe+(ヒストグラムのマーカーのサイズ)
GSIZ 0.28 0.28 グローバルタイトルのサイズ
TSIZ 0.28 0.28 ヒストグラムタイトルのサイズ
ASIZ 0.28 0.28 軸ラベルのサイズ
CSIZ 0.28 0.28 コメントと統計情報のサイズ
PSIZ 0.28 0.28 ページ番号のサイズ
VSIZ 0.28 0.28 軸の数値のサイズ
SSIZ 0.28 0.28 アスタリスクのサイズ (関数に対して)
2SIZ 0.28 0.28 スキャッタープロットとtable-charのサイズ
XWIN 2.00 2.00 画像(ヒストグラム)間のX方向の距離
YWIN 2.00 2.00 画像(ヒストグラム)間のY方向の距離
HMAX 0.90 0.90 (スケーリング後の)ヒストグラムの最大値
PASS 1.00 1.00 number of PASS for characters
CSHI 0.03 0.03 Character SHIft between 2 pass
BARO 0.25 0.25 棒グラフのオフセット (%)
BARW 0.50 0.50 棒グラフの幅 (%)
DASH 0.15 0.15 length of basic DASHed segment
DMOD 1 1 Dash MODe (or type) for lines
GRID 3 3 グリッドの線のタイプ
CMAP 1 1 カラーマップの位置
DATE 2 2 日付の位置。
FILE 1 1 ファイル名の位置。
STAT 1111 1111 統計情報の中で表示する情報
FIT 101 101 フィット時に表示する情報
HTYP 0 0 ヒストグラムをの内側のタイプ
BTYP 0 0 ボックスの内側のタイプ
PTYP 0 0 Picture fill area TYPe
FTYP 0.00 0.00 Function fill area TYPe
HCOL 0.00 1.00 Histogram fill area COLor
BCOL 1 1 Box fill area and shading COLor
PCOL 1 1 Picture fill area COLor
FCOL 1 1 Function fill area COLor
XCOL 1 1 X軸の色
YCOL 1 1 Y軸の色
HWID 1 1 ヒストグラムの線の幅
BWID 1 1 ボックスの線の幅
PWID 1 1 画像の線の幅
FWID 1 1 関数の線の幅
XWID 1 1 X 目盛の幅
YWID 1 1 Y 目盛の幅
CWID 0.50 0.50 カラーマップの幅
TFON 2 2 テキスト (とタイトル)の FONT and PREC
GFON 2 2 グローバルタイトルの FONT and PREC
VFON 2 2 軸の数値の FONT and PREC
LFON 2 2 軸のラベルの FONT and PREC
CFON 2 2 Zの FONT and PREC
NDVX 10510.00 10510.00 x軸に対する分割数
NDVY 10510.00 10510.00 y軸に対する分割数
NDVZ 10510.00 10510.00 z軸に対する分割数
FPGN 1 1 最初のページ数
ERRX 0.50 0.50 Xのエラーの大きさ (ビン幅に対する割合)
1DEF 0 0 一次元プロットのオプション
2DEF 0 0 二次元プロットのオプション
FAIS 0 0 Fill area interior style
FASI 1 1 Fill area style index
LTYP 1 1 線の種類
BASL 0.150 0.010 Basic segment length (NDC)
LWID 1.000 1.000 線の幅
MTYP 1 1 マーカーの種類
MSCF 1.000 1.000 マーカー・スケール・ファクター ≒マーカーのサイズ
graphなどで使う。
PLCI 1 1 Polyline(線)の色
PMCI 1 1 Polymarker(マーカー)の色
FACI 1 1 Fill area color index
TXCI 1 1 文字の色(カラーインデックス)
TXAL 0 0 0 0 文字の位置
CHHE 0.280 0.280 文字サイズ
TANG 0.000 0.000 Text angle
TXFP 0 2 0 2 Text font and precision
PICT 1 1 Current automatic number
BORD 0 0 Border flag
PASS 1 1 Number of pass in IGTEXT
CSHI 0.030 0.020 IGTEXT shift
LASI 0.018 0.018 Label axis size
LAOF 0.013 0.013 Label axis offset
TMSI 0.019 0.019 Tick marks size
AWLN 0.000 0.000 Axis wire lenght
BARO 0.250 0.250 Offset of IGHIST (IGRAPH) bars
BARW 0.500 0.500 Width of IGHIST (IGRAPH) bars
NCOL 8 8 Number of COLors
CLIP 1 1 Clipping mode
NLIN 40 40 Number of line for 3D shapes
AURZ 0 0 Automatic saving flag
DIME 2 2 Dimension used (2D or 3D)
ZBUF 0 0 Z-Buffer (1=on or 0=off)

STAT : 統計情報

PAW> set stat RMS Mean Entries ID
  • RMS,Mean,Ertries,ID : 1で表示。0で表示しない。
ただし、
PAW> set stat 0000
としても
PAW> set stat 1111
と同じになってしまう。統計を消したいときは素直に
PAW> opt3 nsta
とする。

上から RMS, Mean, Entries, ID

上から RMSとID, 1111と0000が同じ結果
追記
PAW Reference Manualにある情報だけ見ると以上のような解釈になる。だがPAW User's Guide [ps.gz]を見ると正しくは以下のような実装らしい。
PAW> set stat AOURMEI
  • A : ALLCAHN. 全チャンネルのカウント数の積分値。hstaしたときのIntegrated contentに等しい。
  • O : OVFLW. オーバーフローした数。
  • U : UDFLW. アンダーフローした数。
  • R : RMS.
  • M : Mean.
  • E : Entries.
  • I : ID. ヒストグラムID。

FIT : フィット情報

PAW> set fit X2/ndf Error Par
  • X2/ndf,Error,Par : 1で表示。0で表示しない。
ただし、ErrorをParを表示せずに単独で表示することはできない。そのため010とするとすべて消えてしまう。

FCOL,FWID : 関数の線の色、幅

デフォルトではフィットした線が見にくいが以下のようにすると見やすくなる。
ANAPAW> zon 1 2 ; set fcol 1 ; set fwid 1 ; ht 244
ANAPAW> set fcol 2 ; set fwid 7 ; ht 244

HCOL : ヒストグラムの色

ヒストグラムの色を設定する。
PAW> set hcol FBI
  • F :
    • 1: ヒストグラム内部を塗りつぶす
    • 0: 境界線のみ描くLI>
  • B : 境界線の色
  • I : 内側の色
例えば
PAW> set hcol 1203
ならば、
  • 1 : ヒストグラムの内側を塗りつぶす
  • 2 : 境界線の色
  • 03 : 内側の色
となる(下図)。


小林氏のページに載っているようなさらに細かい色を使うには
PAW> set ncol 58
でカラーインデックスの数を増やして
PAW> pal 1
適当にパレットを設定し(set ncolの直後はグレースケールになるため)、例えば
PAW> set hcol 10216
とすれば
境界線02(赤)、内部16(青)を得る。

さらに応用。
PAW> set stat 1110001 *統計情報をID,アンダー/オーバーフロー、カウント数に変更
PAW> opt nbox
PAW> set bwid 7 *ボックス(画像の周りの線ではなく軸)の幅
PAW> set ncol 58
PAW> pal 1
PAW> set hcol 10418
PAW> set htyp 2 *ヒストグラム内側のhatch
PAW> set hwid 5 *ヒストグラムの線の幅
PAW> hi/pl 101

option

PAW> option [ CHOPTN ]
  • CHOPTN : オプション名。デフォルトは'SHOW'
HPLOTに対する一般的なプロットのオプションを設定する。 CHOPTNが'SHOW'の時現在の値とデフォルトの値を表示する。 CHOPTNを'*'とすると全てデフォルトに戻す。
HPLOPT : Option values
現在の値 デフォルト他の選択肢 説明
VERT VERT HORI 紙の方向(垂直か水平か)
NEAH NEAH EAH Error bars And Histogram are plotted (if both are present)
NCHA NCHA CHA scatter plots drawn with dots (NCHA) or 1 char./bin (CHA)
NAST NAST AST functions drawn with (AST) or without (NAST) asterisks
SOFT SOFT HARD SOFTware or HARDware characters are used
NSQR NSQR SQR 正方形で表示する(SQR)もしくはしない(NSQR)
HTIT HTIT UTIT HBOOKタイトル(HTIT)もしくはユーザータイトル(UTIT)
TAB TAB NTAB table printed as TABles (TAB) or scatter plots (NTAB)
BOX BOX NBOX 画像の周りのボックス(画像を囲んでいる線)を表示する (BOX)もしくは表示しない(NBOX)
NTIC NTIC TIC 上下左右に目盛を表示する(TIC)もしくは表示しない
NSTA NSTA STA 統計情報を表示する(STA)もしくは表示しない(NSTA)
NFIT NFIT FIT フィットパラメーターを表示する(FIT)もしくは表示しない(NFIT)
NZFL NZFL ZFL picture is (ZFL) or is not (NZFL) put in Z data base
ZFLの時pic/priでPostScriptファイルを扱えるようになる。
NPTO NPTO PTO PTO (Please Turn Over) (NPTO)
NBAR NBAR BAR BAR charts for histogram (NBAR)
DVXR DVXR DVXI X軸の分割数を整数(DVXI)もしくは実数 (DVXR)にする
DVYR DVYR DVYI Y軸の分割数を整数(DVYI)もしくは実数 (DVYR)にする
NGRI NGRI GRID X軸Y軸のグリッドを表示する(GRID)もしくは表示しない(NGRI)
NDAT NDAT DATE 日付を表示する(DATE)もしくは表示しない(NDAT)
NFIL NFIL FILE ファイル名を表示する(FILE)もしくは表示しない(NFIL)
A4 A4 A0/6 ページのフォーマット(A0,A1,A2,A3,A4,A5,A6)
NOPG NOPG P ページ数を表示する(P)もしくは表示しない(NOPG)
LINY LINY LOGY Y軸のスケールを線形(LINY)にするかlog(LOGY)にするか
LINX LINX LOGX X軸のスケールを線形(LINX)にするかlog(LOGX)にするか
LINZ LINZ LOGZ Z軸のスケールを線形(LINZ)にするかlog(LOGZ)にするか
HNST HNST HSTA Filling statistics (HSTA) (HNST)

SQR : 正方形

PAW> size 18 24
とした後表示している

NSQR

SQR

TIT : タイトル


HTITとUTIT

BOX : ボックス(囲み線)


NBOX

BOX

TIC : 目盛


NTIC

TIC

STA : 統計情報


NSTA

STA

FIT : フィット情報


NFIT

FIT

GRID : 目盛


NGRI

GRID

DATE : 日付


NDAT

DATE

FILE : ファイル名


NFIL

FILE

P : ページ数


NPOG

P

LOGY,LINY : 線形、ログ


LINY

LOGY

metafile

※個人的にはこの方法を推奨しない。
メタファイルロジカルユニットとメタファイルタイプを設定する。このコマンドはグラフィックスの出力を制御する。
PAW> metafile [ LUN METAFL ]
  • LUN : ロジカルユニットナンバー。デフォルトは0。
  • METAFL : メタファイルID。デフォルトは0。
LUN =-10 : ユニット10をメタファイルにのみ出力する。
LUN =0 : 画面にのみ出力する
LUN = 10 : ユニット10を画面にもメタファイルにも出力する。
コマンドFORTRAN/FILEで新たなファイルを開き、 FORTRAN/CLOSEで閉じる。
PAW > FOR/FILE 44 test.ps
PAW > NULL 0 10 0 10
PAW > CLOSE 44
  • METAFL=4 Appendix E GKS.
  • METAFL=-111 HIGZ/PostScript (Portrait).
  • METAFL=-112 HIGZ/PostScript (Landscape).
  • METAFL=-113 HIGZ/Encapsulated PostScript.
  • METAFL=-114 HIGZ/PostScript Colour (Portrait).
  • METAFL=-115 HIGZ/PostScript Colour (Landscape).
  • METAFL=-777 HIGZ/LaTex Encapsulated.
  • METAFL=-778 HIGZ/LaTex.
PostScriptメタファイルタイプは以下のフォーマットを持つ。
-[Format][Nx][Ny][Type]

[Format]

[Format] は0から99までの整数であり、紙のフォーマットを定義している。 例えば、Format=3 はスタンダードなA3 formatである。Format=4 と Format=0 は同じ A4 を定義している。A0 は Format=99である。The US format Letter はFormat=100である。 The US format Legal は Format=200である。The US format Ledger はFormat=300である。

[Nx,Ny]

[Nx, Ny] はx,y軸それぞれのzoneを決定する。 Nx と Ny は1から9までの整数である。

[Type]

  • 1: ページ下部のマージンが小さいPortrait mode
  • 2: ページ下部のマージンが小さいLandscape mode
  • 4: ページ下部のマージンが大きいPortrait mode
  • 5: ページ下部のマージンが大きいLandscape mode
機械的な理由で紙をグリップするためのより大きなスペースが必要な時、PostScript printer によっては大きなマージンが役に立つ。 また、PostScript colour printerの中にはいわゆる’special A4’ formatが使える場合もある。これは A4 領域をフルに使うものである。この場合はより大きなマージンは必要なく、 Typeは1もしくは2を使える。

3: Encapsulated PostScript. : このTypeは他の文章にインクルードされることを許可する。例えば LaTeX である。このTypeでは Nx と Ny は常に1でなければならず、 Format は意味を持たない。画像のサイズはSIZEコマンドを使ってユーザーが指定しなければならない。そこで Encapsulated PostScriptに対する workstation typeは -113となる。例えば、 encapsulated PostScriptファイルのファイル名が example.epsである時、LaTeX にインクルードするためには(LaTeX ファイルの中で)以下のように記述すれば良い。
\begin{figure}
\epsffile{example.eps}
\caption{Example of Encapsulated PostScript in LaTeX.}
\label{EXAMPLE}
\end{figure}
Typeが1,2,4, 5の時、画像はページの中心になり、紙の中で使える領域はA4フォーマットの大きさに比例する。
-111 もしくは -4111は A4を分割しない。-6322 は横長 A6 を2行3列に分割する。
                                                                                             
                       +-------+-------+-------+                                                                        
                       |   1   |   2   |   3   |                                                                        
                       +-------+-------+-------+                                                                        
                       |   4   |   5   |   6   |                                                                        
                       +-------+-------+-------+                                                                        
最初の画像は領域1に描かれる。画面を消した後は上図のような順で次の領域に画像が出力される。ページが埋まったら、同じグリッドで新しいページが使われる。紙の節約のために何もないページは印刷されない。
A12より小さいフォーマットは無視される。使用できる PostScript workstation types の合計値は 4x9x9x13+1 = 4213 !
このコマンドは ワークステーションID 2でメタファイルを開く。

個人的な主張

PAWには以上の方法で複数ページに渡る、しかも詳細なオプションを指定して画像を出力する方法が存在する。しかし、この方法を使うべきではない。 ロジカルユニットを開いている間にミスをすると残念な画像になるか、もう一度同じ操作を繰り返すことになる。それはANAPAWのpson,psoffを使っても同じこと。ヒストグラムをプロットして、その結果を見て改めてファイル名を指定して画像を保存する方が合理的だ。その方法はpic/priに書いた。こちらを推奨する。

workstation

ワークステーション(ウィンドウ)を作る/消す、ステータスを変える。woでも可。
PAW> workstaton IWKID [ CHOPT IWTYP ]
  • IWKID ワークステーションID。デフォルトは1。
  • CHOPT オプション。デフォルトは’OA’。
    • O : 新しいワークステーションを開く。
    • C : ワークステーションを閉じる。
    • A : ワークステーションをアクティベートする。
    • D : ワークステーションのアクティベートを止める(Deactivate)
    • L : 開いているワークステーションのリストを表示する。
  • IWTYP ワークステーションタイプ。デフォルトは1
  • IWKID > 0 : IWKIDのワークステーションに対してCHOPTで指定したアクションを行う。
  • IWKID = 0 : CHOPTで指定したアクションを全てのワークステーションに対して行う。
  • IWKID < 0 : IWKIDのワークステーションに対してCHOPTで指定したアクションを行い、それ以外のワークステーションに対しては相補的なアクションを行う。相補的なアクション : O←→C, A←→D

メタファイルをアクティブにしているならIWKIDは2にすべきではない。コマンドMETAFILEが常にワークステーション2を使うからである。
実際に使ってみる。普通にPAW(ANAPAW)を立ち上げるとHIGZ_01のウィンドウが立ち上がっている。
ここで、
ANAPAW> work 3 oa
とすると、新たなウィンドウHIGZ_03が立ち上がる。
この状態では1,3ともにアクティブなのでヒストグラムのプロットなどは両方のウィンドウに対して行われる。そこで、
ANAPAW> work -1 a ; ht 103
ANAPAW> work -3 a ; ht 6000 colz
とすれば、ワークステーション1のみアクティブにし、それ以外(=3)は相補的なアクションを行っている(この場合ディアクティブにする)。 よってワークステーション1でのみ103をプロット。その後は逆の動作でワークステーション3にのみ6000をプロットしている。

ワークステーションIDは99までが正しく動作するらしい。100を越えるとIDが**になってしまう。ただ、表示がおかしいだけで正しい動作はしているようだ。

デフォルトのワークステーションの挙動が気に食わないので便利に使えるようにマクロを作った。→ ANAPAW マクロ

/GRAPHICS/VIEWING/

zone

画像を幾つに分割するか設定する。
PAW> zone [ NX NY IFIRST CHOPT ]
  • NX : x軸方向の分割数。デフォルトは1
  • NY : y軸方向の分割数。デフォルトは1
  • IFIRST : 最初に画像を表示する場所。デフォルトは1
  • CHOPT : オプション。デフォルトは''。
    • "" : 全領域を定義する。=既に設定されているzoneを捨てる。
    • S : 現在の画像についてzoneを再定義する。=既に設定されているzoneの上に重ねる。
NX,NYに分割してIFIRSTから描画を始める。具体例を示す。 デフォルトは
PAW> zone 1 1 1
なので、1 x 1 に分割、1番目から始まる。


PAW> zone 2 2
だと、2 x 2に分割、一番目から始まる。
hnすると次の場所に次のヒストグラム。


PAW> zone 3 3 5
だと、3 x 3に分割、5番目から始まる。
一行目が1-3番。二行目が4-6番。なので5番は二行目の2列目になる。

少し応用。
ANAPAW> zone 1 2
ANAPAW> ht 101
1 x 2に分割、1番目にヒストグラム。
この上で再定義。
ANAPAW> zone 2 2 3 s
ANAPAW> ht 102
2 x 2に分割。3番目は2行目1列目で左下に来ることになる。
さらに
ANAPAW> zone 2 4 6 s
ANAPAW> ht 103
2 x 4に分割。2行目までで4個。3行目が5,6番になるので6番から始めると右下の上の段になる。
最後に
ANAPAW> zone 4 4 15 s
ANAPAW> ht 104
4 x 4に分割。全部で16個。最後の1つ手前が15番になる。

コマンドZONEはnormalisation transformation(WN,SVP,SELNTを参照)を定義しない。

size

画像のサイズを設定する。
PAW> size [ XSIZE YSIZE ]
  • XSIZE x方向のサイズ。デフォルトは20
  • YSIZE y方向のサイズ。デフォルトは20
ターミナル上では、画像は YSIZE/XSIZEの比で表示される。また、メタファイルが生成されている時、画像はXSIZE cm x YSIZE cm になる。このコマンドはnormalisation transformation number を1 から [0-XSIZE], [0-YSIZE]に設定する。

selnt

Normalisation transformation numberを選択する。selでも可。
PAW> sel nt
  • nt : Normalisation transformation number
以下、Cern のhelpの引用。
     If ZONE 2 2 is active , then:        If ZONE 1 1 is active, then:                                                  
    +------------------------------+    +-----------------------------+                                                 
    |                              |    |                             |                                                 
    |  +----------+   +---------+  |    |  +-----------------------+  |                                                 
    |  |          |   |         |  |    |  |                       |  |                                                 
    |  |   NT=10  |   |  NT=20  |  |    |  |                       |  |                                                 
    |  |          |   |         |  |    |  |                       |  |                                                 
    |  +----------+   +---------+  |    |  |                       |  |                                                 
    |                              |    |  |         NT=10         |  |                                                 
    |  +----------+   +---------+  |    |  |                       |  |                                                 
    |  |          |   |         |  |    |  |                       |  |                                                 
    |  |   NT=30  |   |  NT=40  |  |    |  |                       |  |                                                 
    |  |          |   |         |  |    |  |                       |  |                                                 
    |  +----------+   +---------+  |    |  |                       |  |                                                 
    |                              |    |  +-----------------------+  |                                                 
    |             NT=1             |    |             NT=1            |                                                 
    +------------------------------+    +-----------------------------+    
itxで文字を書く際などに利用する。

/GRAPHICS/PRIMITIVES

itx

文字を書く。
PAW> itx x y text
  • x : x座標
  • y : y座標
  • text : 文字
zoneで分割しているときなど、どのヒストグラムの上に書くのかはselntで指定する。

graph

ベクターをプロットする(グラフにする)。
PAW> graph n x y [ chopt ]
  • n : 値の数
  • x : x座標のベクターの名前
  • y : y座標のベクターの名前
  • オプション : デフォルトは'ALW'
    • A : X,Y軸を描く(デフォルト)。
    • H : 等高線プロット(デフォルト)。
    • L : 全ての点を直線で結ぶ(デフォルト)。
    • W : ウィンドウ/ビューポートのパラメータをx,yの値から自動計算する(デフォルト)。
    • R : ヒストグラムを回転する。つまり、xが縦、yが横座標になる(デフォルトは正反対)。
    • N : (デフォルト)。xに対して(N+1)の値を与える(ビンのリミット)。yはそれぞれのビンに対して1個、計N個の値。 もしくは(N+1)個の値をyに与え(ビンのリミット)、xはそれぞれのビンに対して1個、計N個の値。

/GRAPHICS_ATTRIBUTES

HIGZの属性を変更する。
※PAWのグラフィックスに関しては小林氏 が詳細をまとめている。

color_table

色を指定する。coloでも可。
PAW> color_table ICOL [ RED GREEN BLUE ]
  • ICOL : カラーインデックス。デフォルトは1
  • RED : 赤の重み。0.から1.までの実数。デフォルトは0.
  • GREEN : 緑の重み。0.から1.までの実数。デフォルトは0.
  • BLUE : 青の重み。0.から1.までの実数。デフォルトは0.
ちなみにカラーインデックス8が一番0に近い値を指すのでこれをRGBで111すなわち白にすると カラーの二次元ヒストグラムの背景が白になる。

ANAPAWのデフォルト

color 8 1 1 1

palette

パレットを指定する。
PAW> palette PALNB [ NEL LIST ]
  • PALNB : パレット番号。0から9までの整数。デフォルトは0
  • NEL : パレットの中でのエレメントの数。0から50までの整数。デフォルトは0
  • LSIT : パレットのエレメントのリスト。デフォルトは0
パレット番号はコマンドSETで使われる。コマンド SET HCOL 0.1 はレゴプロットする際(コマンド LEGO)およびオプションSURF1,SURF2,LEGO2,CONT3のカラーインデックスとしてパレット番号を1と定義する。 デフォルトではパレットの6エレメントは2,3,4,5,6,7で初期化されている。 エレメント数(NEL)を0とするとき(デフォルト)、 コマンド(SET NCOL)で定義された数で自動的に埋まる。

A)

NCOLが8以下の時、パレットは自動的に8の基本色で埋まる。
ANAPAW> set NCOL 8
ANAPAW> pale 1
ANAPAW> ht 6000 colz
このとき、8エレメントは0,5,7,3,6,2,4,1となる。実際にヒストグラムを表示させてみると、 小さい値から順に0(白),5(黄色),7(水色),3(黄緑),6(ピンク),2(赤),4(青),1(黒)になっていることが分かる。

また、
ANAPAW> set NCOL 4
ANAPAW> pale 1
ANAPAW> ht 6000 colz
このとき、4エレメントは0,5,7,3となる。実際にヒストグラムを表示させてみると、 小さい値から順に0(白),5(黄色),7(水色),3(黄緑)になっていることが分かる。 ただし、col(z)はエレメント数を8より小さくして表示できないらしい?NCOL 4にしても出力結果は8と同じになってしまった。

B)

NCOLが8より大きい時、パレットは青から赤まで連続的に変化するように色が埋まる(グラデーションになる)。 これはジオグラフィカル・パレットと呼ばれる。例えば、
ANAPAW> set NCOL 16
ANAPAW> pale 1
ANAPAW> ht 6000 colz
この時、パレットの8エレメントは8,9,10,11,12,13,14,15と青から赤までのグラデーションになっている。

コマンドSET NCOLの後カラーインデックスの8からNCOLまでは階調レベル(グレースケール)設定される。 コマンドPALETTE 1は青から赤までのジオグラフィカル・パレットに設定し直している。 よってSET NCOLの後にPALETTEを設定するのを忘れるとグレースケールで表示される。
ANAPAW> set NCOL 26
ANAPAW> ht 6000 colz

/GRAPHICS/HPLOT

多様な HPLOT オブジェクト (symbols, errors, key, etc.)を描く。

symbols

PAW> symbols X Y N [ ISYMB SSIZE ]
  • X : x座標のベクトル
  • Y : y座標のベクトル
  • N : 点の数。デフォルトは1
  • ISYMB : シンボルナンバー。デフォルトは24
  • SSIZE : シンボルサイズ。デフォルトは0.28
現在のnormalisation transformationのx,yにいくつかの同じシンボルを描く。

errors

エラーバーを描く。
PAW> gra/hp/errors x y ex ey n [ isymb ssize chopt ]
エラーバーの色は set hcolで変わる。set PLCIではない。

atitle

現在プロットしているzoneの軸のタイトルを描く。
PAW> atitle [ XTIT YTIT ZTIT IALGN CHOPT ]
  • XTIT : x軸のタイトル。デフォルトは' '
  • YTIT : y軸のタイトル。デフォルトは' '
  • ZTIT : z軸のタイトル。デフォルトは''
  • IALGN : 軸タイトルのアラインメント(タイトルをどこに配置するか)。デフォルトは0
    • 1: 軸の始め
    • 2: 軸の中央
    • 3: 軸の終わり(デフォルトの0は3に等しい)
  • CHOPT : オプション。デフォルトは' '
    • ' ' : 軸タイトルを左と下に表示する。
    • R : y軸のタイトルを右に表示する。
    • T : x軸のタイトルを上に表示する。
PAW> NUL 0 10 0 10
PAW> NUL 0 100 0 100 S
PAW> ATITLE ’End of axis’ ’Middle of axis on the right’ ! 320 R
PAW> ATITLE ’Beginning of axis’ ’End of axis’ ! 130
PAW> ATITLE ’Middle of axis on the top’ ’Beginning of axis’ ! 210 T

grid

PAW> grid
グリッドを描く。グリッドのパラメーターは line と text attributes により制御される(コマンド SET)。

/PICTURE

HIGZ pictureの生成と制御。

print

画像を保存する。
PAW> pic/pri [ FILE WIDTH HEIGHT ]
  • FILE : ファイルネーム。デフォルトは' '
  • WIDTH : 画像の幅(ピクセル単位)。デフォルトは0
  • HEIGHT : 画像の高さ(ピクセル単位)。デフォルトは0
現在の画像を保存する。現在の画像が印刷可能なファイルに変換される。 ファイルタイプは拡張子により定義される。
  • FILE = filename.ps : PostScriptファイル。 (-111)
  • FILE = filename.eps : Encapsulated PostScriptファイル。 (-113)
  • FILE = filename.tex : LaTeXファイル。 (-778)
  • FILE = filename.gif : gifファイル。
メタファイルタイプの詳細についてはmetafile参照のこと。 オプションZFL1が有効なとき、それぞれの新たなプロットに対して自動的に新たな画像が生成される。※
gifファイルに対してはメモリーが使われない。gifファイルの場合はウィンドウナンバー1の直接の「ハードコピー」になる。 WIDTHとHEIGHTはgifの出力ファイルのスケールを許可する。
FILE=HIGZPRINTER もしくは FILE=' 'の時、paw.psが生成され、環境変数HIGZPRINTERにより定義されるOSのコマンドが実行される。 環境変数 HIGZPRINTER は以下のように設定できる。
UNIXならば、
setenv HIGZPRINTER 'lp -dprinter_name paw.ps'
もしくは
export HIGZPRINTER='lp -dprinter_name paw.ps'
である。

※補足

予め以下のオプションを設定しておく。
PAW> opt ZFL1
その上でヒストグラムをプロットし、現在表示している画像を保存するときには
PAW> pic/pri filename.eps
とする。すると filename.epsが出力される。

デフォルトではZFLオプションはNZFLになっておりZデータベースを使っていないためにPostScriptを出力することはできない。
PAW> pic/pri filename.ps
> pic/pri filename.ps
*** No picture in memory
となってしまう。ただこの状態でもgifなら出力が可能。
PAW> pic/pri filename.gif
何れにしても(ANAPAWなら).analogon.kumacに最初からopt ZFL1を記述しておいて、eps出力を可能にしておくべき。 また、.psと.epsを比較した場合、.epsが最初から他のファイルに挿入されることを前提としているため.epsの方が取り回しが良い(何も考えずにTeXに貼れる)。 その他の(些細な)違いとしては何も考えずに印刷した際、デフォルトでは.psは紙の中央に、.epsは紙の左下に印刷される。このどちらを良しとするかは個人の価値観による。

以下、余談。
PAWで画像を保存するためにはMETAFILEを使う方法が存在し、for/fileで予めファイルを開いておく方法が(数少ない)PAWを説明したWEBサイトで盛んに紹介されているらしい。 また、ANAPAW標準のpsonもこれと全く同じ事を行なっている。その利点として現在表示しているヒストグラムだけでなく複数ページに渡って画像を保存できる点があるのかもしれない。 ただ、非常に使いづらい。今回のpic/priの方が圧倒的に使い易い。

追記

PAWのメモリーに余裕がある場合pic/priは非常に使い易い。 一方でPAWのメモリーに余裕がない場合に使うと現在のスクリーン全てが画像として保存されず、複数のヒストグラムがあるならそのうちの一部、もしくはヒストグラムの一部だけが保存される。これを回避するには メモリーサイズを増やす必要がある。 ただ、メモリーサイズを増やすとヒストグラムを表示しただけでPAW自体が落ちることがあるのでその点では使いづらい。メモリーに余裕がない場合は単なるハードコピーである.gifを使うか、metafileを使うことにならざるを得ない。ただ、このような場合は.epsや.psにした際にPAW上ではエラーメッセージが表示されないためでできた画像ファイルを見るか印刷でもしないとそもそもメモリー不足に陥っていることに気付かない。注意して使うことが必要。

ANALYS/STATUS

ANALYS/STATUS

現在のステータスを表示する。 Scaler, RDF, ANA, Analyser, その他。ana/stでも可。
ANAPAW> ana/status

ANAPAW-M : Current Status.

Online Mode

Blocks : 0
Valid Events : 0

RDF :
ANA : ana/gcheck.ana

Analyzer : 1
Analyzer : 3

ANALYS/LOOP

ANALYS/LOOP

RAW-DATAを読み込んでヒストグラムに入れる。a/lでも可。
ANAPAW> ana/loop [ RDFNAME CHOPT NUM REFTIME ]
  • RDFNAME : RDF(Raw Data File)ファイル名(文字列)。デフォルトは'ONLINE'。
  • CHOPT : オプション。デフォルトは''。
    • ' ' : コマンドモード
    • B : バッチモード(すなわち非対話型モード。startと入力せずともすぐに実行出来る。)
  • NUM : ループ回数。デフォルトは0
  • REFTIME : 次のupdateまでのリフレッシュタイム。デフォルトは4sec
RDFNAMEがデフォルトのONLINEの時はオンライン解析モードになる。
以下のような表現でイベント数を指定できる。
ANAPAW> ana/loop filename ! 100000 5.
ana/lopした際のコマンドはEVTLOOPを参照。

rdmp

Rawデータにゲートをかけて圧縮したファイルを生成する。
ANAPAW> rdmp [ FIO DMPNAME GID ]
  • FIO
    • O : ファイルを開く
    • C : ファイルを閉じる
    • M : バッファーに対してヘッダーを作る
  • DMPNAME : DMPファイルの名前。デフォルトは'anadump.rdf'
  • GID : ゲートID。デフォルトは0
具体的な使い方
ANAPAW> book ANAFILE ANAPAW> rdmp o DMPNAME 1000 ANAPAW> a/l xxxx.rdf ANAPAW/EVTLOOP> start ANAPAW> rdmp c
クローズを忘れると圧縮したデータの一部(最後の数イベント)が保存されないらし い。 PIされた特定の核種のゲートをかけて以降はその核種についてのみ解析を行う。 このようなとき予めrdmpしておくと余計なイベントを解析しないため効率的。

ANALYS/DEFINITION

book

anaファイルを読み込む。
ANAPAW> book [ FNAME ]
  • FNAME : ファイル名(文字列)。デフォルトは' '。

clear

全てのヒストグラム定義、ヒストグラム、イベントサマリーを消す。
ANAPAW> clear [ CHOPT ]
  • CHOPT : オプション
    • ' ' : デフォルト
    • F : Force

anaadd

hst1

ZONEを定義して、一次元ヒストグラムを一度に表示する。 デフォルト(リターンキーを押す、もしくは0を入れる)では2×2で最初の4つ一次元ヒストグラムが表示される。
ANAPAW> hst1 [ NX NY ]
  • NX : X軸方向に表示するヒストグラムの数
  • NY : Y軸方向に表示するヒストグラムの数
例えば、以下のようなヒストグラムの定義の場合。 デフォルトでは 下のように表示される。

また、hst1 3 3なら
下のように表示される。

また、表示するヒストグラムのIDを指定することもできる。
hst1はana/loopの際、startする前に打ち込んでおくと、データを読み込んでいる間でも自動的にヒストグラムが更新されて表示される。なぜならば、hst1はloopしている際に表示するヒストグラムを選択するコマンドであるから。 自動更新のON/OFFは
updateで変更できる。

hst2

hst1の2次元版。デフォルトは1×1。
ANAPAW> hst2 [ NX NY ]
  • NX : X軸方向に表示するヒストグラムの数
  • NY : Y軸方向に表示するヒストグラムの数

ANALYS/HISTOGRAM

hstore

PAWC上のヒストグラムを保存する。
ANAPAW> hstore [ HBKFILENAME ]
  • HBKFILENAME : ファイル名。デフォルトはanapaw.hbk
参考 : PAWのマクロ

fetch

hbookを読み込む。
ANAPAW> fetch [ HBKFILENAME OFFSET ]
  • HBKFILENAME : ファイル名。
  • OFFSET : ヒストグラムIDのオフセット。デフォルトは0
参考 : PAWのマクロ

ht

ヒストグラムを表示する。
ANAPAW> ht [ HID CHOPT ]
  • HID : ヒストグラムID
  • CHOPT : プロット時のオプション。普通のPAWと同じ。
    • ' ' : デフォルト。
    • C : スムーズな曲線で描く。
    • S : 既に存在するヒストグラムの上に重ねる。
    • + : 最後にプロットしたヒストグラムに値を足してプロットする。
    • - : 引き算をプロットする。
    • +- : 最後のヒストグラムとのデルタをプロットする。
    • B : 棒グラフ。
    • L : 線で結ぶ。
    • P : マーカー群で表示。
    • * : *で表示。
    • E : エラーバーと現在のマーカーで表示。
    • E0 : symbols clippingなしでエラーバー付きで表示。
    • E1 : エラーバーの端を線で表示。
    • E2 : エラーを四角形で表示。
    • E3 : Draw a filled area through the end points of the vertical error bars.
    • E4 : Draw a smoothed filled area through the end points of the vertical error bars.
    • A : 軸と目盛を表示しない。
    • BOX : proportional boxで二次元ヒストグラムを表示。
    • COL : カラーで二次元ヒストグラムを表示。
    • Z : COL もしくは SURFの時カラーマップを表示。
    • SURF : surface plotで表示。
    • SURF1 : カラーラベル付きのsurface plotで表示。
    • SURF2 : SURF1と同じだがcell lineなし。
    • SURF3 : SURFと同じだが、トップに等高線表示(カラー)。
    • SURF4 : グローシェーディングでsurface plot。
    • LEGO : lego plotで表示。
    • LEGO1 : light simulation付きのlego plot。
    • LEGO2 : カラーラベル付きのlego plot。
    • BB : 3Dプロットにおいて後ろ側の箱を表示しない。
    • FB : 3Dプロットにおいて手前側の箱を表示しない。
    • CONT : 二次元ヒストグラムを15レベルの等高線表示。
    • TEXT : 二次元ヒストグラムをtableとして表示。
    • CHAR : 二次元ヒストグラムを文字で表示。
    • HIST : ヒストグラムのみを表示(エラーや関数を表示しない)。
    • FUNC : 関数のみを表示(ヒストグラムを表示しない)。
    • CYL : Cylindrical coordinates for 3D plots.
    • POL : Polar coordinates for 3D plots.

ノーオプション

c

s : set hcol で色を変えて重ねた。

+ : 102に103を色を変えて足した。

- : set hcol で色を変えた。

+- : set hcol で色を変えた。

(上段)デフォルト (下段)b

l

p

*

e

e0

e1

e2

e3

e4

a

二次元のデフォルト

box

col

colz

surf

surf1

surf1z

surf2

surf3

surf4

lego

lego1

lego2

bbsurf

fbsurf

cont

text

char

適当にxfitgしたもの。普通はhtしてもこれらが表示されるが…

hist : 関数は表示されずヒストグラムのみ

func : ヒストグラムは表示されず関数のみ

※htではIDが表示されるが、hi/plではIDは表示されない。

ht 103

hi/pl 103

hnt

次のヒストグラムを表示する。hnでも可。
ANAPAW> hnt [ CHOPT ]
  • CHOPT : オプション。htと同じ。

hbt

前のヒストグラムを表示する。hbでも可。
ANAPAW> hbt [ CHOPT ]
  • CHOPT : オプション。htと同じ。

blow

指定した範囲のヒストグラムを作成。
ANAPAW> blow [ BLXMIN BLXMAX BLYMIN BLYMAX ]
  • BLXMIN : x軸の最小値。デフォルトは-1
  • BLXMAX : x軸の最大値。デフォルトは-1
  • BLYMIN : x軸の最小値。デフォルトは-1
  • BLYMAX : y軸の最大値。デフォルトは-1
例えば、
ANAPAW>blow -10 15 500 1500
上段がオリジナル。下段がblow
※blowした後にhcutするとANAPAWがアボートする模様。

xblow

指定した範囲(x軸)のヒストグラムを作成する(マウス使用)。
ANAPAW> xblow

xyblow

指定した範囲(x,y軸)のヒストグラムを作成する(マウス使用)。
ANAPAW> xyblow

prx

二次元ヒストグラムのx軸への射影。
ANAPAW> prx

pry

二次元ヒストグラムのy軸への射影。
ANAPAW> pry

bnx

二次元ヒストグラムのx軸への射影(y軸の範囲を指定)。
ANAPAW> bnx [ YMIN YMAX ]
  • YMIN : y軸の最小値。デフォルトは-1
  • YMAX : y軸の最大値。デフォルトは-1
例えば、
ANAPAW> bnx 500 2000

bny

x軸の範囲を指定してy軸への射影。
ANAPAW> bny [ XMIN XMAX ]
  • XMIN : x軸の最小値。デフォルトは-1
  • XMAX : x軸の最大値。デフォルトは-1

slx

二次元ヒストグラムをスライスしてx軸への射影。
ANAPAW> slx [ SNX ]
  • SNX : スライスの数

sly

スライスしてy軸への射影。
ANAPAW> sly [ SNY ]
  • SNY : スライスの数
例えば、66のヒストグラムにスライスしてその内一つを表示。
ANAPAW> sly 66
ANAPAW> ht 117

mami

y軸の最大値、最小値を変更。
ANAPAW> mami [ MRYMIN MRYMAX ]
  • MRYMIN : y軸の最小値
  • MRYMAX : y軸の最大値
例えば、200〜800
ANAPAW> mami 200 800
mamiは最小、最大を変更した新たなヒストグラムを作成する。既存のヒストグラムの最大・最小を変更する際には maximum,minimumを使う。

xmami

マウスを用いてy軸の最大値、最小値を変更。
ANAPAW> xmami [ HID ]
  • HID : ヒストグラムID
例えば、
ANAPAW> xmami 103

mamiとの挙動の違い
mamiの場合は新たなヒストグラムの#は元のヒストグラムの番号+1になり、HIDは全てのヒストグラムの番号+1になる。xmamiの場合は#は全てのヒストグラムの番号+1、 HIDは元のヒストグラムのIDから+1し続けて、存在しない番号にあたった場合にその番号が振られる。普通は両者のHIDは同一になるが、ヒストグラムを消去したり、FORTRANでHBOOKを作る際に飛び飛びのID設定を 行なっているとHIDの設定のされ方が変わる。また、#の振られ方が異なるため、hn,hbの挙動は明確に異なる。hn,hbはHIDではなく#を基準に動くため。
このような挙動の違いはANPAWのソースそのものに入っているコマンドと.kumacがエイリアスされているだけのものとの間で生じ得る。一般に前者はmamiのような挙動、後者はxmamiのような挙動になる。
 ===> Histogram List 
  
              #    HID  Kind       Title

(中略)

             27    102   (1)     Energy loss NEUT102
             28  20231   (1)     Mami.(Energy loss NEUT102)
       ->    29    103   (1)     Energy loss NEUT103
             30    104   (1)     Energy loss NEUT104
             31    105   (1)     Energy loss NEUT105

(中略)

            239  20229   (1)     position NEUT229
            240  20230   (1)     position NEUT230
            241    131   (1)     Energy loss NEUT103

xstatus

現在のヒストグラムのステータスを表示する(マウス使用)。
ANAPAW> xstatus

  Histogram ID :   103    TITLE : NEUT101
  Channel : From   509.48 to  1266.10 | Bin : From     41 to    102
  Mean Value          :     870.75
  Standard Deviation  :     199.54
  Entries:    88610  Integrated content:    46686  Ratio: 52.69 %

hstatus

現在のヒストグラムの定義を表示する。

hlist

Display Formatで全てのヒストグラムのリストを表示する。
ANAPAW> hlist [ CHOPT ]
  • CHOPT : オプション
    • ' ' : デフォルト
    • P :Pager Mode

xfitg

ガウシアンでフィット。 マウスで最大、最小を指定する。
ANAPAW> xfitg
例えば、
ANAPAW> xfitg
  MINUIT RELEASE 96.03  INITIALIZED.   DIMENSIONS 100/ 50  EPSMAC=  0.89E-15
 **********
 **    1 **SET EPS  0.1000E-06
 **********
 FLOATING-POINT NUMBERS ASSUMED ACCURATE TO   0.100E-06
 **********
 **    2 **SET ERR   1.000
 **********
1

     **********************************************
     *                                            *
     * Function minimization by SUBROUTINE HFITGA *
     * Variable-metric method                     *
     * ID =        103  CHOPT = TUR               *
     *                                            *
     **********************************************
 Convergence when estimated distance to minimum (EDM) .LT.  0.10E+01

 FCN=   124.4512     FROM MIGRAD    STATUS=CONVERGED     91 CALLS       92 TOTAL
                     EDM=  0.85E-04    STRATEGY= 1      ERROR MATRIX ACCURATE

  EXT PARAMETER                                   STEP         FIRST
  NO.   NAME        VALUE          ERROR          SIZE      DERIVATIVE
   1   Constant     997.82        7.1993        2.5243      -0.67120E-03
   2   Mean         852.77        2.5446        2.1574       0.18870E-02
   3   Sigma        264.69        4.1004        1.0775      -0.31615E-02

 CHISQUARE = 0.2894E+01  NPFIT =    46

figa

ガウシアンでフィット。figでも可。
ANAPAW> figa
例えば、
ANAPAW> fig
  MINUIT RELEASE 96.03  INITIALIZED.   DIMENSIONS 100/ 50  EPSMAC=  0.89E-15
 **********
 **    1 **SET EPS  0.1000E-06
 **********
 FLOATING-POINT NUMBERS ASSUMED ACCURATE TO   0.100E-06
 **********
 **    2 **SET ERR   1.000
 **********
1

     **********************************************
     *                                            *
     * Function minimization by SUBROUTINE HFITGA *
     * Variable-metric method                     *
     * ID =        103  CHOPT = TU                *
     *                                            *
     **********************************************
 Convergence when estimated distance to minimum (EDM) .LT.  0.10E+01

 FCN=   14911.99     FROM MIGRAD    STATUS=CONVERGED     73 CALLS       74 TOTAL
                     EDM=  0.22E-04    STRATEGY= 1      ERROR MATRIX ACCURATE

  EXT PARAMETER                                   STEP         FIRST
  NO.   NAME        VALUE          ERROR          SIZE      DERIVATIVE
   1   Constant     853.16        4.4955        13.758      -0.38430E-03
   2   Mean         834.03        1.7995        7.5618       0.28502E-02
   3   Sigma        436.42        1.7651        5.3964      -0.36265E-02

 CHISQUARE = 0.7608E+02  NPFIT =   199

hdelete

HID1からHID2までのヒストグラムを消去。0 0にすると現在のヒストグラムを消去。
ANAPAW> hdelete [ HID1 HID2 ]
  • HID1 : 消去する最初のヒストグラムID。デフォルトは0
  • HID2 : 消去する最後のヒストグラムID。デフォルトは0

erase

ヒストグラムの中身とイベントサマリーを消去。 bookで読み込んだanaファイルの情報は消えない。
ANAPAW> erase
anaファイルの情報も含めてすべて消すにはclearを使う。
ANAPAW> clear

Realy Clear!? > (=n) y

ANAPAW-M : All definitions were cleared.
確認せずに消去する場合はfを付ける。cle fでも可。
ANAPAW> clear f

xval

一元ヒストグラムの値を読み取る。
ANAPAW> xval

ANAPAW> xval

ID: 103 | X Value: 813.53 | Contents: 1024

xyval

二元ヒストグラムの値を読み取る。
ANAPAW> xyval

ANAPAW> xyval

ID: 101 | X Value: 1.12 | Y Value: 908.92 | Contents: 15

cpro

二元ヒストグラムをカットして新たなヒストグラムを作る(マウス使用)。最後は右クリックで固定。最低3点必要。
ANAPAW> cpro [ HID COPT ]
  • HID : ヒストグラムID。デフォルトは0。
  • COPT : ウィンドウオプション。デフォルトは0。
    • M : Main Window
    • S : Scatter Window
    • OPT : HPLOT Option.具体的にはcolなど。普通にcproすると単色のため見難くなる場合もあるがcolを付けておけば見やすい場合が多い。

avy

二元ヒストグラムをプロファイルヒストグラムに射影。
ANAPAW> avy [ HID COPT ]
  • HID : ヒストグラムID。デフォルトは0。
  • COPT : ウィンドウオプション。デフォルトは' '。
    • ' ' Default
    • S Spread Option
    • I Error on Mean

cdraw

HCUTで定義したゲートを表示し、数を数える。 カットファイル名は既に読み込まれている場合省略可能。
ANAPAW> cdraw [ CUTID CUTNAME COPT ]
  • CUTID : カットID。デフォルトは0。
  • CUTNAME : カットファイル名。デフォルトは' '。
  • COPT : ウィンドウオプション。デフォルトは' '。
    • ' ' Default
    • S Spread Option
    • I Error on Mean

chbin

ビンを変える。
ANAPAW> chbin [ BF ]
  • BF : ビンファクター。
ANAPAW> chbin 5
> chbin 5
Current Histogram ID : 118

gpro

二次元ヒストグラムにゲートをかけて表示する。
ANAPAW> gpro [ CUTID CUTNAME COPT ]
  • HID : ヒストグラムID。デフォルトは0。
  • COPT : ウィンドウオプション。デフォルトは0。
    • M Main Window
    • S Scatter Window
    • OPT HPLOT Option

ANAPAW/EVTLOOP

ana/loopした際にEVTLOOPになる。

list

//PAWC上のヒストグラムのリストを表示する。iとほぼ同じ。
ANAPAW/EVTLOOP> list


 ===> Directory : //PAWC
        101 (1)   Energy loss NEUT101
        102 (1)   Energy loss NEUT102
        103 (1)   Energy loss NEUT103
        104 (1)   Energy loss NEUT104
        105 (1)   Energy loss NEUT105

start

loopをスタートする。Enterで止める。
ANAPAW/EVTLOOP> start

2011年  5月  8日 日曜日 01:48:03 JST

  ANAPAW-M : Hit CR to stop.


  ANAPAW-M : Interrupt Event Loop!

quit

RDFを閉じてイベントループを終了する。qでも可。

update

updateのON/OFFを切り替える。
ANAPAW/EVTLOOP> update
UPDATE> ON
UPDATE> OFF
  • UPDATE> ON : ヒストグラムを自動更新する。
  • UPDATE> OFF : 自動更新しない。
updateがONの時(デフォルトはON)、
hst1,hst2を使うとloop中に ヒストグラムが自動更新される。