総括班

本領域は広範囲の階層を代表する各計画研究・公募研究が有機的に連携することによりはじめてその目標が達成される。そのため、総括班は各研究間の研究交流・連携を進め、共同研究を醸成するための活動を行う。さらに外部向けの情報発信も重要な活動となる。 総括班は、領域代表の中村が中心となり、計画研究7班の代表者全員、研究分担者3 名(保坂、高橋俊行、関口)、および連携研究者1 名(近藤)によって組織する。3つのグループを地域ごとに設定し、それぞれ国際連携・情報発信(西日本地区、総括高橋義朗)、広報・成果とりまとめ(関東地区、総括中村)、国内連携・アウトリーチ(東北地区、総括田村)のように総括班の各活動を分担して行う体制とする。こうすることで地理的に近い研究者らが効率的に協力して効果的な総括班活動ができる。また、さまざまな研究集会・ワークショップについても、3 地域ごとに協力体制を作り、開催地を循環させることで運営を効率化する。3グループの各構成員は総括班会議を通じて有機的に連携し、領域研究を活性化させる。階層横断型ワークショップ、国際シンポジウムなど、「階層構造の謎の解明に向けた」分野横断型研究集会の開催を促進する。総括班の具体的な活動は以下の通りである。

  1. 総括班会議:領域代表、各計画研究代表間の緊密な情報交換の場
  2. 研究集会:(階層横断型ワークショップ,検出器ワークショップ,領域研究会,国際会議)の開催
  3. 若手研究者の育成:スクールの開催。研究会での若手の発表のプロモート、若手セッション
  4. 検出・測定技術の共有,機器の共用促進:共用担当の設置、検出器ワークショップの開催
  5. 国際活動支援:国際活動支援を設け国際共同研究を支援。国際シンポジウム,国際会議の開催
  6. 広報、アウトリーチ:ホームページ、領域ニュースの発行,市民講演会開催
  7. 外部評価:外部評価委員による外部評価により各研究にフィードバック

本領域には「国際活動支援」を設置する。加速器実験分野(A,B 各班)は、大多数が国際共同研究である。冷却原子分野のC01 班は理論面で国際協力を行う予定である。階層をつなぐ第一原理計算・理論の研究(D01 班)についても国際共同研究が重要となっている。